【動画】ガザ:手術室も薬も足りず、廊下で男の子の足を切断手術──厳しい医療現場からの報告
国境なき医師団 / 2023年10月25日 20時7分
続く空爆や封鎖による物資の不足で、人道状況が著しく悪化しているパレスチナ・ガザ地区。稼働を続ける病院には負傷者が押し寄せている。現地で活動を続ける国境なき医師団(MSF)の外科医が、悲痛な声を伝える。
少ない量の鎮痛剤で切断手術せざるを得ませんでした。これが現実です。世界中に広げてください。
手術室は満室で、私たちは廊下の床で手術を始めました。
奥の女性は母親です。13歳ほどの娘を連れてきました。もう一人の子どもである9歳の少年を、私はこの床で手術したのです。足が半分ちぎれていました 器具が足りないし、患者さんは多いので、少ない量の鎮痛剤で切断せざるを得ませんでした。 こちらの男性は麻酔科医です。窒息しないように少年の口を開けています。 母親と姉の目の前で、私たちは彼の足を切断しました。ここしか場所がないからです。姉は次に自分が手術されるのを待っています。 想像できるでしょうか。この13歳の少女は、弟の足が切断されるのを見ながら、自分の手術を待っているのです。 これが現実です。
私たちはベストを尽くしています。でもこれ以上は何もできません。どうかこの写真を世界中に広げてください。
今ガザの病院は患者であふれ、医薬品は底をついている。しかし命を救うため、この状況で手術せざるを得ない。ガザは包囲され、医療活動も人道援助も困難を極める。 MSFのスタッフの一部は、複数の病院で支援を続けている。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
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