ガザ北部アル・アウダ病院への攻撃で、国境なき医師団の医師らが死亡
国境なき医師団 / 2023年11月22日 9時52分
パレスチナ・ガザ北部に残る最後の病院の一つアル・アウダ病院が11月21日に空爆を受け、国境なき医師団(MSF)のマフムード・アブ・ヌジャイラ医師とアフマド・アル・サハール医師、そしてこの病院で働く3人目の医師であるジアド・アル・タタリ医師が亡くなった。MSFは3人の医師に心からの哀悼の意を表するとともに、彼らの家族と、彼らの死を悼むすべての同僚に寄り添っていく。
200人の患者がまだ病院に
亡くなったMSFの2人の医師は、病院の3階と4階が攻撃されたとき、施設内にいた。MSFスタッフを含む他の医療スタッフも重傷を負った。MSFは、アル・アウダ病院が機能しているということ、そしてそこにスタッフがいることを、双方の紛争当事者に定期的に伝えていた。また、病院の位置を示すGPS座標も前日にイスラエル当局に共有していた。 私たちは、この攻撃を最も強い言葉で非難し、医療施設、医療スタッフ、患者の尊重と保護を改めて求める。 21日現時点で、200人以上の患者がまだアル・アウダ病院におり、必要な治療を受けることができていない。これらの患者は、緊急かつ安全に、まだ機能している他の病院に避難させなければならない。しかし10月以降、ガザのすべての病院は、人員の不足、度重なる攻撃、非常に多い患者数のために、その受け入れ能力をはるかに超えている。
医療への攻撃は国際人道法違反
ガザで何百人もの患者を支えている私たちの仲間は、できる限りのわずかな医療を提供するために、非常に困難な状況に直面している。病院のベッドの横で医師が殺されているのを見るのは、悲劇を越している。 医療施設に対する攻撃は、国際人道法に対する重大な違反であり、この数週間で組織的なものとなっている。私たちは、ガザにおける即時停戦、包囲の解除、医療施設と医療スタッフの保護を、これまで以上に強く求める。 MSFは2018年からアル・アウダ病院で活動し、成人の再建外科手術と子どもの外傷手術を提供してきた。 私たちは仲間たちの勇気に敬意を表し、彼らのことをこれからも忘れることはない。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
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