ウクライナ、紛争激化から2年 あなたの力でできたこと
国境なき医師団 / 2024年2月14日 13時7分
戦闘が続くウクライナで、人びとは計り知れない困難に直面しています。2014年に紛争が始まり、その後2022年2月にロシア軍が各地を攻撃して激しい戦争に発展してから2年が経ちました。 この間、国境なき医師団(MSF)は皆さまのご協力で、助けを必要とする人たちに医療・人道援助を届けてきました。物資の提供や移動診療、医療列車による患者の搬送、そして理学療法──。活動に携わったスタッフの声と、その取り組みを伝えます。
【動画で見る】これまでの取り組み
【活動・財務報告書】皆さまのご寄付で、できたこと
紛争が激化して以降、多くの日本の皆さまが、ウクライナの人びとへの思いをご寄付という形でMSFに託してくださいました。2023年の活動全体、および、2022~2023年に皆さまからお寄せいただいた寄付金の使い道をご報告します。
医療列車による搬送 3727人
移動診療(外来診療) 6万1929件
理学療法 1007人
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
【インタビュー】最も「しがらみ」のない団体だから、できること──MSF日本会長が語るウクライナとガザ、紛争地での医療援助とは
MSF日本会長 中嶋優子(医師)
【日本から参加したスタッフの声】私たちの見た、ウクライナ
看護師やアドミニストレーターなど、日本からさまざまな職種のスタッフがウクライナに向かい、活動に携わってきました。 彼らの見たウクライナ、そしてそこに生きる人びとの姿とは。
最新の活動
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※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
これまでの活動
ダム決壊の被災地における支援
ウクライナ南部ヘルソン州で起きた水力発電所への攻撃で、多くの住民が被害を受けている。
MSFは、ヘルソンとミコライウで心のケアを提供するとともに、衛生用品キットを配布。これまでに、建物を浸水から防ぐための土のうを提供するほか、避難所として使われている学校に発電機と水タンクを提供した。 【2023年6月23日更新】
ウクライナにおける2022年までの活動
MSFは1999年からウクライナで、HIV/エイズ、結核、C型肝炎の治療を中心に活動を行ってきた。 2014年からウクライナ東部では紛争が続いており、戦闘地域に近い小さな村に住む人びとにとって、医療へのアクセスは困難な状態が続いていた。そのような中、MSFは2014年から2019年にかけて、 移動診療の運営、医療従事者へのピアサポート、患者に心のケアを行うための研修などを通じて、戦争の影響を受けている人びとを支援してきた。2020年にはミコライウで3年間のC型肝炎プロジェクトを終了し、現地保健当局に移譲した。 2020年と2021年、MSFはジトーミル州とドネツク州において新型コロナウイルス感染症の流行への対応に当たり、個人防護具、迅速診断検査、酸素濃縮器を医療施設に寄贈。また、心理的負担の大きい医療従事者や、新型コロナの患者に対して心のケアを提供した。ドネツク州では移動診療を行い、軽度から中程度の症状の患者に自宅にて治療を行った。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
トップ画像: 医療列車で活動する医療スタッフ © Andrii Ovod 脚を失った患者に理学療法を行うスタッフ © Verity Kowal/MSF MSF日本会長 中嶋優子(医師) © MSF 心のケアのセッションに参加した避難民 © Jose Colon Toscano/MSF
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