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【動画】スーダン・ダルフールで何が起こっているのか

国境なき医師団 / 2024年2月22日 18時47分

チャド・アドレのMSF栄養治療センターで診療を待つ患者=2023年8月2日 © MSF

2023年4月15日にスーダンの首都ハルツームで激化した、スーダン国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘。その後スーダン全土、特にダルフール地方に紛争が拡大し、人びとに壊滅的な打撃を与えている。いまダルフールで何が起こっているのか。

移民問題に関する国境なき医師団(MSF)のオペレーション顧問ジェローム・テュビアナが解説する。

(動画 2分35秒)

「昨年4月、スーダン国軍と準軍事組織『即応支援部隊(RSF)』の間で戦闘が始まりました。スーダン全土においてそれぞれの勢力による銃撃や砲撃で多くの市民が死傷し、700万人が家を追われています。 以前から民族間の緊張が続く西ダルフール州では、RSFとその同盟関係にあるアラブ系民兵がマサリート人を標的にしました。そして大勢が隣国チャドに逃れたのです。 新たに50万人がスーダンからチャドへ逃れました。暴力が二度にわたり激化し、国境近くのアドレのMSF病院に負傷者が押し寄せました。最初の暴力で1000人、2度目は300人余りが負傷しました。 MSFはチャドにいるスーダン難民の死亡率調査を実施。住民の大半は激戦地ジェネイナ(西ダルフール州の州都)から避難し、紛争の激化後、死亡率が20倍になりました。犠牲者の8割以上が男性で、民間人の男性が戦闘員とみなされているようです。 2003年のダルフール紛争ではダルフール全土で非アラブ系の人びとが狙われましたが、今回はジェネイナが特別です。
この危機に対し、国際社会から紛争当事者への圧力が足りていません。人道援助のリソース不足解消も必要です。国連機関などの資金不足はチャドに逃れてきた難民にも影響を与えます」

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