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国際司法裁判所がラファ攻撃停止をイスラエルに命令──私たちは改めてガザ全域の即時停戦を求める

国境なき医師団 / 2024年5月27日 19時14分

イスラエル軍の退避要求を受け、ガザ南部ラファから荷物とともに逃れる人びと  © MSF

国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対し、パレスチナ・ガザ南部ラファへの攻撃を停止し、エジプトに通じるラファ検問所を再び開くよう命じたことは、事態がいかに破滅的であるか、そして人道援助を直ちに拡大することがどれだけ必要であるかを改めて示している。

私たち国境なき医師団は、このたびの紛争の激化以来、ガザでの即時かつ持続的な停戦を求めてきた。2月に初めてラファ攻撃が発表されてからは、それがもたらす壊滅的な結果について警鐘を鳴らしてきた。

市民の保護に必要なのは即時停戦

ガザ地区の状況は、かつてないほど悲惨だ。5月に入ってから、人道援助や医療援助の必需物資はほとんど入っておらず、何十万人もの人びとが食料、水、避難所、医薬品を失い、病院では燃料が不足している。

国連によると、イスラエルのラファ攻撃が激化し、ガザ北部で再び激しい戦闘が起きているため、この3週間だけでも90万人が再び避難している。

私たちは、ガザ全域での即時かつ持続的な停戦を求め続けている。それが、市民の無差別な殺害を食い止め、意味のある規模の援助の提供をガザ全域で可能にする、唯一の方法だからだ。

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