国境なき医師団、レバノンでの大規模空爆を受け人道援助態勢を強化
国境なき医師団 / 2024年9月25日 16時37分
2024年5月、レバノン南部のイスラエル国境にある村が爆撃を受けたため家族とともに避難した11歳の少女。体調を崩し、MSFの移動診療で診察を受けた。レバノン南部では以前から緊張状態が続いている © Hareth Mohammed/MSF
イスラエルが9月23日にレバノンの複数の地域を大規模に空爆したことを受け、国境なき医師団(MSF)は、深刻化する人道的ニーズの対応を強化している。 避難した人びとに救援物資を届けたり、移動診療を行ったりしている。レバノン保健省によると、558人が死亡、1835人が負傷し、さらに多くの人びとが避難を余儀なくされている。
23日以降、レバノン南部やベイルート、その他のレバノン国内にいるMSFスタッフの何人かが自宅を離れざるを得なくなった。人びとは、安全な場所に避難するために逃げ惑い、交通渋滞の中で何時間も過ごしている。
一方で、激しい空爆が続いているレバノン南部と東部バールベック・ヘルメルでは、自宅のすぐ近くで砲撃を受けている、とMSFスタッフが報告している。イスラエル軍の戦闘機が頭上で夜通し飛び続けるなか、多くのスタッフが自宅に避難している。
各地で物資や医療を提供
MSFは、レバノン全土の避難所にマットレスや衛生キットなどの物資を配布。また、移動診療チームが、避難所で一次医療と心のケアを提供している。さらに、心のケアのヘルプラインを設置し、避難民や被災者に心理的サポートを行っている。
私たちは引き続き、関連機関や病院ネットワークと緊密に連携し、状況の変化に応じて可能な限りの支援を行っていく。
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