【動画】「大きくなったら外科医になりたい」──15歳アブドルラフマンの話
国境なき医師団 / 2024年10月11日 11時37分
2024年2月10日、15歳のアブドルラフマンは、パレスチナ・ガザ地区北部で食べ物を探している途中にイスラエル軍の空爆の標的となり、病院に担ぎ込まれた。
封鎖が続き、医薬品不足が深刻なガザの病院で、アブドルラフマンは麻酔薬なしの緊急手術を受けて生き延びた。その後、ヨルダンの首都アンマンにある国境なき医師団(MSF)が運営する病院に搬送が認められ、そこで改めて治療を受けた。
アブドルラフマンは自分を助けてくれた医師たちの姿を見て、新たな夢を抱くようになった。大きくなったら自分を救ってくれた医師のように外科医になりたい」と、将来の希望を語る。
治療を要する患者とその保護者に医療搬送を
2023年10月7日、パレスチナ・ガザでの紛争が激化した。
イスラエル軍の攻撃による負傷者は、9万5000人近くに及んでいる。世界保健機関(WHO)によると、ガザでは、少なくとも1万2000人が医療搬送(医療上の理由で国外施設に患者を移送すること)を必要としている。 負傷したパレスチナ人の中で、治療のためにガザを離れることのできた人は、ごく一部にとどまっている。また、医療搬送にはイスラエル当局の承認が必要だが、その手続きは、何カ月もの期間を要する上に、審査基準も不透明だ。 ヨルダンの首都アンマンにあるMSFの再建外科病院には、わずかな人数ながらもガザの子どもたちがエジプト経由で搬送されてきた。現在、MSFチームが治療にあたっている。 国境なき医師団(MSF)は、専門治療を要する患者とその保護者が確実に医療搬送できるよう、イスラエル当局に要請している。また、まわりの国々に対しても、ガザ外部における医療活動を受け入れるよう要請している。さらに、患者や保護者が希望する場合は、安全かつ尊厳あるかたちでガザに帰還できるよう求めている。 関連記事:https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/pse20241008torf.html
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