ガザ北部での攻撃で国境なき医師団のスタッフが死亡──職員の死者は9人に イスラエル軍による殺害を非難
国境なき医師団 / 2025年1月27日 12時45分
パレスチナ・ガザ地区北部のジャバリアで、国境なき医師団(MSF)のスタッフであるビラル・オカルが、イスラエル軍の攻撃により10人の家族とともに命を奪われた。MSFは彼の死を悼むとともに、この殺害を強く非難する。
食料も水も尽きた中での攻撃
ビラルと彼の妻、7人の子ども、きょうだい、高齢の母親を含む彼の親族は、2024年12月、イスラエル軍の空爆によって殺害された。 彼らはイスラエル軍による激しい包囲の中、地域に閉じ込められ建物の中に避難していた。 MSFは12月1日からビラルと連絡が取れなくなっており、その後も彼の状況について情報を得ようと試みたが、2025年1月19日に死亡が確認された。
ビラルは2017年から衛生の担当者としてMSFに参加。昨年4月にMSFがガザ市の診療所で活動を再開した際には、医療を求める人びとへの支援に大きな役割を果たした。 37歳だった。
ビラルから最後に連絡を受けた際、彼は食料も水も尽きた状態で、親族とともに自宅から出られずにいた。 彼らはジャバリアから出ようと試みたが、爆撃が激しく、移動するのは危険だった。ビラルの兄弟は11月11日、ビラルと家族は飢えつつあるが、動くものはすべて撃たれるため、食料を探しに行くことも家を出ることも恐ろしくてできずにいると話した。
4万6700人超の命が奪われた
MSFは、イスラエル軍によるビラルとその家族の殺害を強く非難する。包囲と凄まじい暴力の中で、殺害されるまでに彼らが感じた恐怖は計り知れないものだ。 ビラルは、2023年10月にガザで紛争が激化して以来、ガザで殺害された9人目のMSF職員だ。
ガザ地区全域で、人びとはいまだ苦しみにあえぎ、殺された恐れのある親族を探し続けている。イスラエルによるガザへの全面攻撃で、1万8000人の子どもを含む4万6700人超の命が奪われ、少なくとも11万人が負傷、1万人が行方不明となっている。
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