タカラバイオと京大、iPS由来の消化器系細胞の開発にむけた共同研究を開始

マイナビニュース / 2017年11月9日 13時25分

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タカラバイオは、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)臨床応用研究部門 川口義弥 教授と、「ヒトiPS細胞由来の消化器系細胞の製造技術開発」についての共同研究を開始したことを発表した。

従来より、医薬品候補物質の評価試験では、ヒトから採取した細胞を培養した初代培養細胞が多く用いられてきた。しかし、初代培養細胞は、安定供給が難しく、ロットの違いによる試験結果の再現性などに問題があり、改善が期待されていた。これに対し、iPS細胞由来の分化細胞は、大量培養・安定供給、ヒトの各種細胞の性質を忠実に反映できる可能性が高く、初代培養細胞の代替品として期待されている。

中でも医薬品候補物質の毒性・代謝の評価ツールとして期待されているのが、心筋細胞や肝臓細胞、膵臓細胞などの消化器細胞だ。同社はすでに、ヒトiPS細胞由来心筋細胞・血管内皮細胞や、肝臓細胞・膵臓細胞を販売しており、多くの研究者が利用している。しかし、生体の細胞の性質をさらに忠実に反映したiPS細胞由来分化細胞の開発を進めるために、今回の共同研究を開始した。

川口 教授は、十二指腸や胆管、膵臓などの消化器系細胞・組織の発生機構解明の研究などに取り組んでおり、同社が持つiPS細胞誘導技術と組み合わせ、より高い品質・純度・機能性のiPS細胞由来消化器系細胞の開発を進めていくとしている。
(田中省伍)

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