「電子カーブミラー」で5G時代における交通インフラの構築へ - NICT

マイナビニュース / 2018年5月17日 18時6分

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情報通信研究機構(NICT)は5月16日、同機構における5G技術の実現に向けた取り組みについての説明会を実施。今後のNICTの活動方針、および現在注力している「知的交通インフラ構築」に関する取り組みなどについての説明を行った。
○注力するは、外部連携の強化

NICTは現在、同機構の掲げている第4期中長期計画(期間:2016~2020年度)の最中にある。中期計画の折り返し地点となる本年度(2018年度)においてNICTは、2020年度までの各計画の達成を目指すと同時に、2021年度よりスタートする第5期中朝計画に向けて新たな活動の方向性の検討も行っている段階だ。

そうした状況の中、NICTの徳田英幸 理事長は、新たな中期計画への布石として、「より外部との連携を強めていくための活動に注力していく」と語る。

具体的には、「今後重点的に取り組むべき研究トピックに関して、各分野のトップクラスの研究者を集め、泊まり込みでやるようなサミット形式のディスカッションをするような機会を設けたい」と同氏。そのほかにも、全国でアイデアソンを開催し、NICTの研究開発リソースやスキームを活用することで、より多くのアイデア・技術の社会実装につなげたいなどと説明した。

○5Gを活用した知的交通インフラの構築へ

また続いて、NICT ワイヤレスネットワーク総合研究センター ワイヤレスシステム研究室の石津健太郎 研究マネージャーにより、来たる5G時代の到来を見越してNICTが注力している研究についての説明がなされた。

石津氏が行っているのは、5Gの超低遅延性を活用した「知的交通インフラ」の構築に関する研究だ。「近い将来、自律型モビリティの普及が期待される一方、自律型モビリティ単独での情報収集には限界がある。そのため知的交通インフラを活用することで、スムーズな運転の実現に貢献する」と同氏。

具体的には、自動車の自律走行に不可欠なダイナミックマップ(高度地図データベース)の構築を目指しているとのこと。ダイナミックマップとは、さまざまなセンサ情報で収集することにより、人や車、バイクなどの移動体によって刻々と変化する立体的な地図情報を含んだ地図のことだ。

○「電子カーブミラー」で死角情報を収集

すでにNICTは、5Gを活用した無線通信を用いて、横須賀リサーチパーク(YRP)内に模擬交差点の試験環境を構築しているという。さらに同環境下において、カメラ/センサを内蔵し、移動体や障害物の位置・速度・種類などをリアルタイムに認識可能な「電子カーブミラー」を活用することで、道路状況の情報を収集し、見通しの悪い交差点付近における道路環境を把握することに成功したという。

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