ロシアの「ソユーズ」、打ち上げ失敗 - 宇宙飛行士は無事に帰還

マイナビニュース / 2018年10月12日 14時32分

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2018年10月11日、ロシアの「ソユーズMS-10」宇宙船を載せた「ソユーズFG」ロケットが打ち上げに失敗した。宇宙船は緊急脱出し、地上に着陸。搭乗していた宇宙飛行士2人は無事だという。

事故の詳細や原因はまだ明らかになっていない。ソユーズの打ち上げは当面中断される見込みで、国際宇宙ステーション(ISS)の運用に大きな影響が出るのは避けられそうにない。

ソユーズMS-10宇宙船を載せたソユーズFGロケットは、日本時間11日17時40分(現地時間11日14時40分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の第1発射台(ガガーリン発射台)から離昇した。

ロケットは順調に飛行を続けていたが、打ち上げから約2分後、4基の第1段機体を分離する前後で何らかのトラブルが発生。緊急脱出装置が起動し、ソユーズMS-10はロケットから分離された。

その後宇宙船は、通常の帰還時の降下(揚力降下)よりも急な角度で降下する「弾道降下モード」で降下。パラシュートを展開し、カザフスタンのジェスカスガンから東に約20kmのところに着陸した。約1時間半後には捜索救助チームが現地に到着し、搭乗していたアレクセイ・オヴチニン宇宙飛行士(ロシア)と、ニック・ヘイグ宇宙飛行士(米国)の無事が確認された。

両飛行士に大きな怪我はなく、健康状態も良好だという。その後、ヘリコプターでバイコヌール宇宙基地に戻り、検査を受けている。NASAなどは、両飛行士が家族と抱き合ったり、にこやかに食事したりする様子を写真で伝えている。この後飛行士らは、宇宙飛行士の訓練施設があるモスクワ近郊の「星の街」に移動するという。

11日夜の時点で、事故の詳細や原因はわかっていない。打ち上げを撮影していた地上のカメラには、第1段が正常に分離せず、また何らかの破片のようなものが散らばったり、推進剤が噴出したりしたような様子が写っている。また事故の直前には、ソユーズの船内が大きく揺さぶられた様子も記録されている。

ロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴージン社長は、この事故を受けて、原因究明のための国家委員会を立ち上げたと表明している。

NASAのジム・ブライデンスタイン長官も、「NASAもこの事態を注意深く精査している。NASAは宇宙飛行士の安全性を確保するため、ロスコスモスと緊密に協力している。NASAにとって、宇宙飛行士の安全は最優先事項である。今回の事故の原因を徹底的に調べる」とコメントしている。

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