地方の生活コストは本当に安いのか? - FPが地方に移り住んで感じたこと 第39回 ガソリン価格が一番高いのは、東京ではない?

マイナビニュース / 2019年5月15日 23時32分

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「東京は物価が高いので、生活費が高い」または、「地方は物価が安いので、生活費が東京に比べてあまりかからない」と世間でよく言われていることは、本当なのでしょうか。

連載コラム「地方の生活コストは本当に安いのか?」では、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際に東京から地方へ移り住んで感じたことを交えながらお伝えいたします。
○ガソリン価格にビックリしたゴールデンウィーク

今年のゴールデンウィークは、最長で10連休と言われていましたので、車やバイクを利用して遠くに外出された方も多いのではないでしょうか?

私自身、1週間ほど自宅を離れて、観光地や温泉地に行き、海風を浴びたり、温泉に入ったり、郷土料理を食べたりと、非日常の時間を過ごしてリフレッシュしました。

その際に、移動手段としてレンタカーを借りました。幾度か、給油が必要になったので、ガソリンスタンドを探していると、大きく表示されているガソリン価格の数字を見ては「高い!こんなにガソリンの価格って高かったかな?」と疑問に思うほどの価格。

毎日、仕事などでガソリンを給油している方にとってはビックリするようなことではないと思うのですが、レジャーでしか車を利用しない者からすると、「ゴールデンウィーク中のガソリン価格は、ゴールデンウィークであることを理由に値上げしているのではないか」と思ってしまうほどでした。もちろん、根拠もない個人的な思いではあるのですが。

東京で暮らしていた頃は、主に電車やバスで移動していたので、ガソリン価格を気にしたことがありませんでした。住む地域によって、気になる「価格」というのは、変わるのですね。

そこで、今回はガソリンの価格についてお伝えしたいと思います。
○地域別ガソリン価格(レギュラー現金価格・¥/リットル)

経済産業省の資源エネルギー庁が公表している「石油製品価格調査」という統計データによりますと、2019年4月22日時点(調査日)では、ガソリン価格の全国平均は、148.4円でした。地域別でガソリン価格が高い順にランキングにしますと、

1位:長崎県  158.2円
2位:鹿児島県 157.2円
3位:沖縄県  156.4円
4位:長野県  154.7円
5位:大分県  154.6円

となりました。九州地方の3県が上位5位以内に入っています。ゴールデンウィーク中に他地域から来て、九州地方を車やバイクで走った方は、自分が住む地域とのガソリン価格の「違い」に気付いたかもしれないですね。

逆に、ガソリン価格が低い順にランキングにしますと、

1位:徳島県      142.6円
2位:埼玉県・千葉県  144.0円
4位:石川県      144.2円
5位:茨城県      144.8円

となりました。関東地域の3県が上位5位以内に入っています。関東地域は、他の地域よりもガソリンスタンドの競争が激化しているのかもしれません。

個人的には、最も人口が多い東京都が、ガソリン価格も高いのではないかと推測していたのですが、東京都は149.3円で全国平均より少し高値でしたが、150円未満でした。

「東京都内は電車やバスが多く走っているので、車は不要なのでは」と思っている方もいらっしゃると思いますが、そのようなことはありません。

東京都内でも、電車やバスの本数が少なく車移動の方が便利な地域もあります。

ガソリン代が最も高い地域と低い地域の差は、15.6円もあります。1リットルとしては小さい金額ですが、これが20~30リットルを1ヵ月に数回給油するような場合は、1年間に換算すると大きな差が生まれてきます。

また、10年前である2009年4月27日時点の全国平均は、115.9円ですから、10年間の中で価格の変動はありましたが、10年前と比べて32.5円の値上げとなっています。ガソリン価格は、常に右上がりという訳ではないので、また価格が値下がる時期も来ると思います。
○終わりに

今回は、ガソリン価格について調べてみました。ガソリン価格は、車を利用して暮らす私たちには、気になる価格ですね。

表では現金価格を記載しましたが、現在では、様々なクレジットカードでガソリン価格の割引サービスが付いていたり、電子マネーでガソリン代を支払うことができたり、支払方法の選択肢が広がってきています。

現金で支払いをしている方は、よく利用しているガソリンスタンドで、保有しているクレジットカードや電子マネーでも支払い可能か調べてみるとよいでしょう。

○高鷲佐織(たかわしさおり)

ファイナンシャル・プランナー(CFP 認定者)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/DCプランナー1級。

資格の学校TACにて、FP講師として、教材の作成・校閲、講義に従事している。過去問分析を通じて学習者が苦手とする分野での、理解しやすい教材作りを心がけて、FP技能検定3級から1級までの教材などの作成・校閲を行っている。また、並行して資産形成や年金などの個人のお金に関する相談を行っている。
(高鷲佐織)

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