「お勧め」「お薦め」「お奨め」の違いは? 意味や使い方 【ビジネス用語】

マイナビニュース / 2019年5月25日 8時0分

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「○○をおすすめします」という文章を漢字に変換する際、「お勧め」「お奨め」「お薦め」のどれが正解なのか、迷った経験はありませんか?

本稿では、「お勧め」「お奨め」「お薦め」の違いと正しい使い方について解説します。
○「お勧め」「お奨め」「お薦め」の意味

「お勧め」「お奨め」「お薦め」はいずれも「おすすめ」と読み、基本的には「あることを相手にするよう働きかける」という意味になります。ただし、何をどう「すすめる」のかによって、漢字を使い分けなくてはなりません。
○お勧めの使い方と例文

「勧」という字には、「すすめる」「ある行動を促す」といった意味があります。また、【勧誘】(ある事をするようすすめ誘うこと)などの熟語に用いられているように、「自分が経験したことを相手にもするように働きかけたり、誘ったりする」ような場面で「勧」を用います。

(例文)

最近ヨガをはじめたら体の調子が良くて。お勧めですよ。

こちらの新商品をお勧めします。いかがでしょうか?

ここに来たら○○を食べなくちゃ。美味しくてお勧めだよ。

○お奨めの使い方と例文

「奨」という字には、「すすめる」「はげます」「たすける」などの意味があります。また、【奨励】(ある物事を良いこととして、それをするように人にすすめること)や、【報奨】(勤労や努力にむくい、ほめはげますこと)といった熟語に用いられているように、「自分が良いと思ったことに対して励ましたり、褒めたりする」ような場面では、「奨」を使用するのが適切です。

(例文)

資格を取りたいなら○○がお奨めだ。将来必ず役に立つ。

早く復帰したいのなら、このトレーニングをお奨めします。

○お薦めの使い方と例文

「薦」という字には、「すすめる」「人や物を選びだす」「人を取り上げ用いるように進言する」といった意味があります。また、【推薦】(人や物を、優れていると認めて他人にすすめること)に用いられているように、「複数の選択肢の中から、人や物などを採用するように進言する・他人に推薦する」といった場面では、「薦」が正解です。

(例文)

読書感想文を書くなら、この本がお薦めですよ。

新プロジェクトのリーダーに、開発営業部の○○をお薦めします。

○お勧め、お薦め、お奨めの違いと使い分け

意味や使い方についてお話ししてきましたが、ここで、三者の違いについて確認してみましょう。

まず、お勧めとお奨めは、辞書にも「お勧め/お奨め」と記載されているように、非常に類似しています。どちらを使用しても間違いではありませんが、特に、「頑張ってもらいたい」という気持ちを込めておすすめする場合には、「お奨め」の方を用いるのが適切です。

また、お勧めは、サークルや団体などに「一緒にやりましょう」「ぜひ参加してください」と、相手を自分側に引き込む場合に使用します。いわゆる、「勧誘」したい気持ちが強い場合ですね。

対してお薦めは、「それならこれがおすすめです」と、ある選択肢の中から自分が最も良いと思ったものや、相手に適していると思うものを選んですすめる場合に用います。

このように、「お勧めは一緒にやりましょう」、「お奨めは頑張ってもらいたい」、「お薦めは最適なものを選びました」、といった思いが込められています。覚え方としては、お勧めは【勧誘】、お奨めは【奨励】、お薦めは【推薦】と、それぞれ主な熟語と合わせて覚えておくといいかもしれませんね。
○「おすすめ」の敬語表現

「おすすめ」という言葉は、丁寧表現の接頭語「お」が付いているため、丁寧語になります。お客様や目上の人に対して使用しても、基本的には問題ありません。

ただし、お客様や上司に対して「おすすめです」という言い方は、いささか失礼に感じます。より丁寧な表現である「おすすめします」「おすすめいたします」を用いた方が良いでしょう。

また、取引先との商談やお客様に商品をすすめるシーンで、「この商品をおすすめします!」と、熱く、しつこく言うのは「売りつけようとしている」という印象を持たれてしまうので注意が必要です。言い方次第ではありますが、こういった場面では、「ご提案します」などと言い換えた方が無難かもしれませんね。

「おすすめします」は間違いではないものの、あくまでも言い方に気を付けることと、状況に合わせて言葉を選ぶよう心がけましょう。
○推奨

ある事物や人についてすぐれている点をあげて、人にすすめること。
○薦挙

ある官職・地位・仕事などにふさわしい人として、上の人に取り持つこと。
○一押し

第一番に評価し、最もおすすめできるもの。
○レコメンド(リコメンド)

すすめること。推薦すること。オンラインショップなどで、利用者の好みにあった物品やサービスを推薦する手法。

ビジネスでは、相手に何かを「おすすめ」したいシーンが多いものです。口頭ですすめる分には漢字表記に悩む必要はありませんが、言い方に注意する必要があります。

そして、メールや文書で使用する場合には、何をどうすすめたいのか、自分の思いに合わせて正しく選択できるようにしましょう。
(CHIGAKO)

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