「Bose Home Speaker 300」レビュー、ボーズの新スマートスピーカーはコンパクトでいい音!

マイナビニュース / 2019年8月22日 6時0分

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ボーズから8月22日に新しいスマートスピーカー「Bose Home Speaker 300」(以下:BHS300)が発売されます。「見よ! これが老舗オーディオブランドがつくるスマートスピーカーだ」と言わんばかりに、完成度の高いサウンドを実現、充実した機能を搭載するBHS300のインプレッションをいち早く紹介したいと思います。

BHS300は、2018年秋に発売されたボーズ初のスマートスピーカー「Bose Home Speaker 500」(以下:BHS500)をひとまわりほど小さくした弟機です。直販価格は32,400円で、兄貴分であるBHS500の50,760円と比べるとかなりお手ごろになっています。

本体の高さは約16cm。上から見るとカタチは楕円形。兄弟機ともに六本木ヒルズのようなデザインが印象的ですが、BHS300は高さ、足もとの占有面積ともにかなり抑えて、どこにでも置きやすくなっています。アルミを主体としたきょう体のBHS500は重さが約2.1kgありましたが、アルミと樹脂のハイブリッドきょう体で軽くなったBHS300は900g。移動もラクラクです。

BHS500には液晶画面が搭載されており、再生中楽曲のカバーアートや曲名などの情報を表示できましたが、BHS300ではこれを省略して小型化を優先しています。BHS500は電源を本体に内蔵しており、BHS300はACアダプターとして外に出して小型化を徹底しています。ACアダプターはそれほど大柄でもないので置き場所に困ることはないと思います。

天面には6基のマイクアレイシステムが内蔵されています。どの角度から話しかけても正確にボイスコマンドに反応します。ボイスコマンドを受付けて認識処理中、応答中にフロントのライトバーが淡く光るイルミネーションがキレイです。ただ、少し離れたところからだと点灯が見づらいこともあります。

BHS300はきょう体をコンパクトにするため、内部のスピーカーユニットをBHS500よりも減らしてフルレンジユニット1基としています。ユニットを下向きに配置して、音響デフレクターに音を当てて360度方向に拡散させます。滑らかで均一なバランスの良い音です。ボーカルやラジオの声も聴きやすいです。さらにボーズ独自の小さなきょう体で低音を強化する音響ポートデザイン「QuietPortテクノロジー」による力強い低音も持ち味です。音楽再生のインプレッションはあとでまた少し触れたいと思います。

音声アシスタントはAmazon Alexa、またはGoogleアシスタントが選べます。コンパニオンアプリ「Bose Music」から初期セットアップの際にどちらかをアクティベートさせて使う仕様ですが、後で変えることもできるので、とりあえずスマートホームの司令塔としてBHS300を購入して、後から購入したスマート家電やIoT機器に合わせてメインの音声アシスタントを設定するという使い方もアリだと思います。

「Bose Music」は多機能ですが、悩まずシンプルに操作ができるアプリです。長年ボーズのネットワークスピーカー「SoundTouch」シリーズを使ってきた筆者から見ると、SoundTouchのころからスピーカー用アプリの使い勝手をブラッシュアップしてきた成果がここに来て花開いたように思います。

画面上段のグローバルメニューからホーム画面や、Amazon Music、インターネットラジオのTuneIn、AirPlay(iOS版のみ)、Bluetoothや3.5mmミニの外部音声入力など、BHS300にとっての「音楽ソース」を選択します。アップルのAirPlay 2に対応しているところがiPhone/iPadのユーザーにとって魅力的です。

グローバルメニューの下に並んでいる「プリセット」は、最大6つのスロットによく聴く音楽ソースをプリセットしておけるという機能で、Amazon Musicのプレイリストやアーティスト、インターネットラジオのステーションなどを割り当てておくとアプリから、または天面のタッチパネルコントローラーに触れてすぐにお気に入りのソースにアクセスできて便利です。筆者は仕事中にインターネットラジオを聴く時に重宝しています。SoundTouchシリーズにも搭載されている便利な機能で、もちろん兄貴分のスマートスピーカーBHS500にもあります。

ほかにもよく使いそうなアプリの機能に「オーディオ設定」があります。低音と高音を±10段階で増減できる機能です。音楽を好みに合わせてカスタマイズしたい時に有効な機能ですが、夜中にBHS300で音楽を聴く時に低音が響きすぎると感じたら、低音を減らすと少し静かに鳴らせます。

○Google/Alexaを選んで音声操作。複数スピーカー連携も

音声アシスタントを内蔵するスマートスピーカーとしてはGoogleアシスタントとAlexaが自由に選べたり、豊富な音楽ソースへの対応、リスニングに便利なプリセット機能の搭載など、Bose Home Speakerシリーズは独自性の豊かな製品であると言えそうです。

Google HomeやNestシリーズ、あるいはAmazonのEchoシリーズと同じ宅内のWi-Fiにつないで互いに連携させて使うこともできます。例えばBHS300に「ダイニング」という名前を付けて、Echo Spotに向かって「ダイニングでSpotifyからマイケル・ジャクソンの音楽をかけて」と話しかけて操作することができました。反対方向の操作も可能です。

ただし、“本家”のスマートスピーカーと一部使い勝手が違うところもあります。例えばAmazon Echoシリーズの場合は最近Apple Musicの音声操作にも対応しましたが、ボーズのBHSシリーズはApple MusicはAirPlay再生が基本になります。Googleアシスタントについては現在ニュースの読み上げやルーティン機能、Chromecastへの対応がまだできていませんが、将来はソフトウェアの更新による対応が予定されているそうです。

このほか、複数のスピーカーによるグループ再生は、音声アシスタントを搭載するサウンドバーの「Bose Soundbar」シリーズとの連携が推奨されています。なお、同じWi-Fi接続に対応しているボーズのSoundTouchシリーズとの連携には非対応です。

今回はAlexaをメインにBHS300の音声操作を試してみましたが、コマンドへの反応はEchoシリーズよりも少しゆっくりめではあるものの、十分に速くて正確でした。ソニーのテレビ「BRAVIA」シリーズのAlexa対応モデルでは、電源のオン/オフ操作もできます。

AmazonとGoogleは今年、ディスプレイ付きスマートスピーカーの新製品による対決で熱い火花を散らしています。ボーズのBHS300は画面を搭載していないこともあり、「落ち着いてじっくりと“いい音”で音楽を聴く」ことを主目的として、たまに音声アシスタントを活用したいというユーザーにも最適なワイヤレススピーカーであると言えそうです。

BHS300はどんな音がするのでしょうか? 音楽を再生してみた手応えを兄貴分のBHS500と比べながら紹介します。
○小さくても立体感あるサウンドが心地よい

BHS300は360度無指向性サウンドを特徴としてうたっていますが、ふわっとしたBGMっぽいサウンドではなく、しっかりとパンチの効いたオーディオらしい音を楽しませてくれるスピーカーです。

中高音域の見晴らしがとてもクリアで、ボーカルやピアノの音色が気持ちの良い透明感であふれています。歌ものの楽曲はボーカルが前にグンと前に力強く張り出してくる立体感が心地よく感じられました。

低音は重量感がありながら瞬発力にも恵まれていて、ロックやダンスミュージックのビートを軽やかに響かせます。オーケストラの壮大なスケールを活き活きと再現できるワイドな音場感も圧巻。「小さいのにやるな!」と、思わず頭(=天面)をなでてあげたくなります。

重心の低さ、あるいはボーカルの音像定位の鮮明さなどは兄貴分のBHS500の方が描写力が優れているところもありますが、音のバランスや描き出す雰囲気はとても良く似ています。上位機のエッセンスを削いでしまうことなく、巧みにコンパクト化を実現した弟分の誕生を歓迎したいと思います。

Wi-Fi接続は複数のアクセスポイントを登録しておけるので、友だちの家や親が暮らす実家に“出張”させて楽しめます。もし出先にWi-Fi環境がなくても、電源さえ確保できればBluetoothや外部音声入力を使う手もあります。外部音声入力はBluetooth機能を持たないポータブルCD/MDプレーヤーやカセットテープレコーダーをつなげられるので、BHS300が1台あれば広い意味で「スマートな使い方」ができそうです。

以上のことを踏まえると、老舗オーディオブランドのボーズからお手ごろ価格で強力なスマートスピーカーが登場したと言えるのではないでしょうか。「初めて購入するスマートスピーカー」としてもおすすめです。
(山本敦)

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