独学で英語の「話す」「聞く」ができるようになるポイントをプロが解説

マイナビニュース / 2019年10月21日 10時9分

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日本人は英語の読み書きができても、「話す」「聞く」が弱いといわれている。そんな中、文部科学省は2019年3月、英語学習方法について、ライティングやスピーキングの評価を入れて、一気にグローバル化をすすめるという方針を示した。

学生の時分からこのような評価手法が取り入れられるとなると、今後は英語でのコミュニケーション力が今まで以上にビジネスシーンで求められるようになると予想できる。とはいえ、多忙を極めるビジネスパーソンが今から改めて英語を学ぶ時間を確保するというのも難しい相談だ。

旅行やビジネスなど、実践的な場面で、英語を聞いて話せるようにするためには、どのように学んだらいいのだろうか。英会話教室を全国に展開する駅前留学NOVAの担当者、Sherlie Okimotoさんに聞いた。

○日本人は「話す」「聞く」が苦手な理由

日本人は小中学生から英語を学んでいる。しかし、読み書きはできるけれど、話したり聞いたりが苦手で、海外旅行先でコミュニケーションをとるのに苦労するという人は少なくないはずだ。

英語をトータルで学んでいる時間だけで見れば、学生時代を含めると数百時間にもおよぶはず。にも関わらず、「話す」「聞く」が苦手な日本人が多い原因は、日本の教育方針にあるのではないかとSherlieさんは推測する。

「つい最近まで、日本の学校における英語教育は大学入試を見据えたリーディングとライティングに偏った内容でした。そして、日常生活でも英語を使う必要性や機会が不足していることが、大きな要因だと思います」

話したり聞いたりする時間が絶対的に不足している点や、日本語以外を話す移民らが少ないため、必然的に日本語のみで生活が成り立つという状況が、英語でのコミュニケーションが苦手な日本人を増やしているのではないかという。

また、日本やアジアの文化的思考も関係しているそうだ。

「英語が完璧であっても間違っていても、英語を話すということに自信が持てないでいると感じます。本来は『知っている言葉をつないで自分の考えを述べる』という点に力を注ぐべきところ、『完璧な文法を使うこと』に意識が偏りすぎています。自分の考えを伝えるためにコミュニケーションをとることに力を注げば、自分の殻を打ち破ることができるでしょう。話しているときは、ネイティブでも文法の間違いをします。だからといって、それについて誰かが笑ったり、間違いを正したりすることはありません。重要なのは『お互いに意思疎通ができる』ということです」

普段話している日本語も、すべて書き言葉のように正確に話していなくても、会話は通じているはず。正しく話すことよりも、まずは『伝えたいという気持ち』のほうが重要のようだ。
○「和製英語」には注意

しかし、伝えたい一心で一生懸命話していても、会話の中にどうしても日本人が使いがちな誤ったフレーズが出てくる。いわゆる「和製英語」と呼ばれるもので、注意が必要だ。

「実は、和製英語と呼ばれる表現は、英語だけでなく様々な言語から影響を受けており、そのすべてが英語ではありません。例えば『リュックサック』はもともとドイツ語で、英語では『バックパック(backpack)』といいます。また、『ズボン』はポルトガル語で、北アメリカでは『パンツ(pants)』や『スラックス(slacks)』、イギリスでは『トゥラウザーズ(trousers)』を使います」

同じ英語であっても、例えばイギリス英語とアメリカ英語では発音が違うことも多いので、気をつけるべきポイントだという。

「ほかにも、和製英語の『up』や『in』といった言葉の使い方は英語と逆になっていることが良くありますね。『グレードアップ』などが一例です。英語では『アップグレード(upgrade)』が正しい表現となります。
○「話す」「聞く」ためには、まず語彙力をつけること

では、英語を「話す」「聞く」ことを独学で身につけるためには、どうしたらよいのだろうか。

「まずは語彙力をつけることです。本、ニュース、ブログを見たり、歌の歌詞を読んだり、テレビや映画を観たり、新しい言葉に出会えるようなことを試してみましょう。そして、新しい言葉を知ったら、それをなるべく使うようにしましょう。記憶と実践を繰り返すことで使いこなせるようになります」

リスニング力をつけるには、英語を聞きながら文字を目で追うのが効果的だという。英語は音がつながって聞こえることが多く、最初からネイティブスピードの英語を聞き取って理解するのはハードルが高い。そこで、視覚と聴覚を同時に活用するとよいと同氏はアドバイスを送る。

「例えば、英語を聞きながら文字を目で追えば、音のつながりや発音などを文字で理解しながら聞くことができますね。音楽を聴きながら歌詞を見たり、テレビや映画を英語の字幕付きで観たり、本を読みながらオーディオ版を聞いたりと、様々な方法で勉強できます。テレビや映画は、初めは難しいかもしれませんので、日本語で内容を知っている作品から試してみるといいでしょう」

そして、話す力を伸ばす一番の方法は、実際に話すことだと力を込める。

「外国人の友達がいれば、なるべく英語で話してみるようにしましょう。町で知らない外国人に話しかけるのも有効ではありますが、その場合は少し注意が必要です。英語圏の人ではないかもしれませんし、誰もが礼儀正しいとは限らないということを覚えておきましょう」

こういったセルフラーニングでもダメな場合には、英会話教室のレッスンに通うという選択肢もある。英語は繰り返し聞いたり話したりして、耳や口が英語に慣れることが肝要。自分に合った方法を見つけて勉強を継続することが、日常生活で英語を使えるようになる確実な道と言えるだろう。

※写真と本文は関係ありません
(MN ワーク&ライフ編集部)

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