稲森いずみ、独身謳歌に大事なのは「好奇心」『まだ結婚できない男』で参考に

マイナビニュース / 2019年10月15日 6時0分

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●阿部寛と見つめ合うシーンで吹き出す
偏屈で独善的で皮肉屋だけど、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介(阿部寛)の日常を描く、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『まだ結婚できない男』(毎週火曜21:00~)が8日にスタート。13年ぶりの復活にSNSは大いに沸き、Twitterのトレンドランキングで世界で1位をとるなど、大きな盛り上がりを見せている。

そんな今作から、桑野が出会う女性の1人であるカフェの雇われ店長・岡野有希江役で参加しているのが、女優・稲森いずみ。『ハッピー・マニア』(98年、フジテレビ系)から21年ぶりの共演となる阿部の印象や、自身も独身である立場から見た桑野の生き方などについて聞いてみた――。

○■キザにカッコつけるところがツボ

――前作『結婚できない男』の印象はいかがでしたか?

あの当時は斬新でしたよね。結婚してない独り者の男性もいいんだって肯定してくれる、そして元気がもらえる。温かい気持ちになれるし、それでいて笑える、すごく好きなドラマでした。

――それが今回は画面の中に入って、印象の変化はありますか?

実際に桑野さんを目の前に見ているからか分からないですけど、本当に幸せそう(笑)。それがより伝わってきます。

――他の共演者の皆さんは、阿部さんを目の前にすると笑いを堪えるのが大変だと言っていますが、稲森さんはいかがですか?

大変です! 『ハッピー・マニア』でずっと阿部さんのひと言で笑っていた思い出があるんですが、今回も本番中に吹いちゃいました(笑)。見つめ合ってるシーンで、間がおかしくて! 鼻が微妙にピクピク動く感じとか、笑わせる光線がバーっと出てくる感じなんですよ(笑)。無言になると顔が訴えかけてきて、あとちょっとカットが遅かったら、キャーー!!って我慢できなくなっちゃいそう。そんな感じで毎回やられてます。

――対策のしようがないですね(笑)

平常心でいないといけないんですけど、演技に集中すると余計に笑っちゃう(笑)。だから、「桑野さんはこういう人なんだ」って思い込むようにしています。これで、もう吹いちゃうことはないと思います。

でも、お寺の境内の石の階段に鉄の棒状の手すりがあるじゃないですか。(第5話では)そこに阿部さんがお尻でちょこんと座って、ノーハンドでシューって降りていくんですよ(笑)。そういう行動とか、とにかくキザにカッコつけるところとかが、私にはめちゃくちゃツボなんです。

――『ハッピー・マニア』の頃と、阿部さんの変化は感じますか?

当時はそんなに同じシーンがなかったので、阿部さんがどういうふうに役を作っていくのかはそこまで分からなかったんですけど、今回はすごく近くで見ているので、すごく熱心に役と向き合ってると感じました。

――小道具を私物から持参してくるそうですね。

朝リハーサルがあって、その演技をする時に仏像をスッと出してきたんですよ。それで自分から「自前です」って言って(笑)。そんなの持ってきたんだ!って驚きましたけど、その仏像が話にとっても合うものだったんです。

――そういう役者さんって、ほかにもいらっしゃいますか?

私もやったことあるかもしれないけど、阿部さんほど楽しんでやってる方は初めて見ました。しかも1回じゃないですからね(笑)

○■今回のような役が一番難しい

――稲森さんは、最近は刑事のボス役が続くなど、しっかり者のキャラクターが多い印象がありましたが、今回演じられるのは、前作にもいないキャラで「男性からすると守ってあげたくなるタイプ」という役柄ですね。どちらが演じやすいというのはありますか?

今回のような役が一番難しいです。普通って幅が広いし、人それぞれによって違うので、どんな人にしようかなあって細かいニュアンスの部分まで、すごく気をつかって作っていかないといけない役なんですよ。でも、今回演じる有希江は、すごく素直で本当にいい人(笑)。大人なんですけど、少女みたいなところもある感じがしますね。今後、カフェの名前を考えるシーンがあるんですけど、そのネーミングがすごくメルヘンで純粋なんです。

――“純粋”というのは、実は桑野と通じる部分がありますよね。

そうですよね。今後共感し合う流れになっていくかもしれないです。

――カフェ店員役でご一緒される美音さんの印象はいかがですか?

背が高い! 今まで共演して見上げる女性がいなかったので、すごくうれしい(笑)。私より背の高い女性と共演することって、めったにないんですよ。

――配信されるチェインストーリーは2人の掛け合いですよね。

そうですね。彼女の頑張ってる姿を見て「分かる分かる」って、自分の駆け出しの頃を思い出しながらやってます。ADの方にいろいろ教えてもらってるんですが、私の頃はそこまでガッツリ丁寧に教えてもらってなかったんですよね。だから、すごくいい現場だなと思います。

●女優がまさかの「一人○○」

――この独身を謳歌するという桑野の生き方についてはどう思いますか?

全然いいと思います!

――共感される部分もありますか?

私も独身で、独り身というのを楽しんでいるので、幸せそうにしてる桑野さんを見ていると、本当にうらやましくて、かっこいいなと思います。

――何かご自身にも取り入れようと思うところはありますか?

やっぱり好奇心は大事だなあって思いますね。「あれやってみたい!」っていうのはあるんだけど行動に移せなかったりするので、桑野さんみたいにお一人様でもいろいろできたり、友達を誘って行動するようにしなきゃとか思ったりしますね。台本にいつもいいことが書いてあるんですけど、「結婚してもしなくてもいろんな生き方がある」「生き方の多様性を認めない奴だお前は」といったセリフを読んで、いろんな生き方に納得して自分でプライドを持って生きるのはいいなと思いますね。

――稲森さんは「一人○○」でなにか実践されていることはありますか?

一人焼肉はあります。なんか「今焼肉が食べたい!」っていう時があって、街を歩いていて思わず入っちゃいました(笑)。なぜだか記憶はないんですが、もうとにかく食べたかったんです。

――それは最初で最後ですか?

一人焼肉は3回くらいやってます。

――でしたら、もう慣れたもんですね!

でも、お店は決まってるところだけです。それに、1人だとあんまりおいしくない(笑)。そこはおいしいお店なんだけど、やっぱりみんなで食べたほうがいいなと思います。

○■目の前のことを1つ1つ一生懸命に

――今作は「人生100年時代」というのがキーワードになっている印象なんですが、稲森さんは女優業をいつまで続けたいという目標はあるんですか?

それがないんですよ。おばあちゃんになるまでやりたいとか、何歳までやりたいとか、そういうのを決めずにやってきたので。

――現在、連ドラ26年連続出演中ですが、毎年積み重ねて気づいたらそうなっていたという感じですか?

そうですね。目の前のことを1つ1つ一生懸命やってたらこんな感じになってました(笑)

―――では最後に、今作の見どころをお願いします。

私は「桑野さんってこんなところあるんだ」「やっぱりいい人じゃん」って良さに早い段階から気づく役なので、どうやって気づいていくのか、その部分を見てほしいですね。それと、桑野さんが女性たちや家族に絡む中で、新しく見える面もあると思います。

――前作よりパワーアップしている部分はどこでしょうか?

桑野さんのおうちは、引っ越してはいないものの、すごく進化してます。最新のものがたくさんある機能的な家ですよね。お一人様のライフスタイルにも参考になると思います。とにかく見て、幸せな気持ちになってほしいと思います。

●稲森いずみ1972年生まれ、鹿児島県出身。89年にモデルデビューし、94年『上を向いて歩こう!』でドラマデビュー。その後『ロングバケーション』『ビーチボーイズ』『ハッピー・マニア』『華麗なる一族』『医龍-Team Medical Dragon-』『アイシテル~海容~』などに出演している。
(中島優)

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