小型車でも妥協なし! トヨタが「ヴィッツ」の後継車「ヤリス」を公開

マイナビニュース / 2019年10月16日 15時5分

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トヨタ自動車は「ヴィッツ」の後継モデルとなる新型車「ヤリス」を世界初公開した。新型ヤリスはコンパクトカーでありながら、トヨタ初の新技術をいくつも搭載する同社の力作だ。日本での発売は2020年2月中旬の予定。実車はもうすぐ始まる「第46回 東京モーターショー2019」(一般公開:10月25日~11月4日)で見ることができる。

○コンパクトカー専用プラットフォームの第1弾

1999年に誕生した初代「ヤリス」(日本名:ヴィッツ)は、コンパクトカーの世界標準を作ろうとトヨタが総力を結集して開発したクルマだったという。今回の新型で、ヤリスは4世代目となる。日本国内では「ヴィッツ」、国外では「ヤリス」と名乗っていた同車が、次の新型で名称を統一する。

トヨタは「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)という考え方に基づく複数のプラットフォームを開発し、そのプラットフォームを用いた新型車を次々に登場させている。例えば、「GA-C」というプラットフォームでは現行「プリウス」と新型「カローラ」、「GA-K」では「カムリ」と「RAV4」、「GA-L」では「クラウン」とレクサス「LS」といった具合だ。新型ヤリスは、トヨタがコンパクトカー向けに開発した「GA-B」というプラットフォームを採用する最初のクルマとなる。

「より多くの人に移動の楽しさや自由を提供するため、サイズは小さくても安全性や快適な室内空間を実現しなくてはならない。排気量は小さくても、快適な走りを実現しなければならない。そして何より、それらを安価に実現しなくてはならない」。新型ヤリスの発表会に登壇したトヨタの吉田守孝副社長は、トヨタがコンパクトカー作りにおいて大切にしている点をこのように語った。

ヤリスは「Bセグメント」と呼ばれるサイズだが、この市場には日産自動車「ノート」やホンダ「フィット」、マツダ「デミオ」などライバルが多い。競合ひしめくBセグで戦うには、「環境性能、安全性能、走行性能などにおいて、簡単な妥協は許されない」というのが吉田福社長の考えだ。そのため、小型車を得意とするダイハツ工業の「賢いクルマ作り」(吉田副社長)も徹底的にベンチマークしたという。

妥協なしで作ったというだけあって、新型ヤリスには最新の技術がいくつも盛り込まれている。トヨタ車の中で、新型ヤリスが初めて採用する技術としては例えば、シフト操作をするだけでクルマが自動駐車してくれる高度駐車支援システム「Advanced Park」や、運転席および助手席が回転する「ターンチルトシート」などがある。

歩行者検知(昼間・夜間)と自転車運転車検知(昼間)により、衝突回避支援または衝突被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」という機能で、右折時の対向直進車と右左折後の横断歩行者を検知対象とするのは、新型ヤリスがトヨタ車で初めてとなる。RAV4が搭載している電気式4WDシステム「E-Four」を採用するのも、トヨタのコンパクトカーとしてはヤリスが初だ。

「コンパクトカーの既成概念を捨て、その魅力とは何かを徹底的に考えた」。新型ヤリスおよびGA-Bプラットフォームの開発を吉田副社長はこう振り返る。その結果、新型ヤリスでは、車体の軽さをいかした軽快な走りと最高の燃費を追求しつつ、小型で安価なクルマであるがゆえに妥協しがちだった「デザイン」「安全性能」「最新装備」の面でも、「コンパクトカーの常識を超える」領域を目指したという。

現行ヴィッツには多くのグレードがあり価格帯も幅広いが、例えば最も安い「1.0F “Mパッケージ”」は120万3,400円~、ハイブリッド車の「HYBRID U」は211万5,300円~といった具合だ。新型ヤリスのグレード展開とオプション設定については、2019年12月にも詳細が明らかになる。
(藤田真吾)

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