ゲーミングノート「OMEN 15」レビュー - 15.6型にi7-9750HとRTX 2070、144Hz液晶でヌルヌル快適プレイ

マイナビニュース / 2019年12月3日 20時16分

写真

画像提供:マイナビニュース

●デスクトップ並みのパワーを秘めたゲーミングノート
日本HPのゲーミングブランド「OMEN」には、デスクトップPC、ノートPC、ゲーミング液晶、ゲーミングマウスなどがそろっています。このうち、ミドルハイに位置する15.6型ノートPCが「OMEN 15」(OMEN by HP 15-dh0000シリーズ)です。第9世代Intel Coreプロセッサを搭載し、スペックによってベーシック、スタンダード、パフォーマンス、ハイパフォーマンスという4モデルをラインナップしています。今回、もっとも高性能なハイパフォーマンスモデルをお借りして、そのパワーを見ていきましょう。

ハイパフォーマンスモデルの基本スペックは、CPUがIntel Core i7-9750H(2.60GHz)、メモリが16GB(8GB×2)、ストレージが512GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Designです。15.6型の液晶ディスプレイは解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)で、144Hzのリフレッシュレート、NVIDIA G-SYNCに対応しています。日本HPの直販サイト「HP Directplus」での価格は219,800円(税別、2019年12月3日時点)からと、スペックを考えるとコストパフォーマンスは優秀です。

本体サイズは約W360×D262×H20~27.5mmで、重さは2.48kg。モバイルマシンと呼ぶのは厳しいですが、15.6型は巨大というほどではないため、外出先やLANパーティーなどへハイパワーな環境を持ってのも十分現実的でしょう。
○ブラックの外観にテンキーを備えた、きらめくキーボード

本体色はブラック基調で統一しています。天板はヘアライン加工とマット加工が組み合わさり、ロゴも含めてスタイリッシュなデザイン。

キーボードはテンキーを装備。メインキーの左右部分、左側は「全角/半角」「TAB」「Caps Lock」など、右側は「BACK SPACE」「ENTER」などが少し細くなっていますが、使っているうちに慣れます。それよりもテンキーの利便性が勝るはずです。

軽いクリック感があって、ストロークは深めの印象。メイン部分のキーピッチは実測で約18.5mmあり、十分に打ちやすいキーボードでした。

各種キーは、左側、中央部分、右側、そして「WASD」キーをそれぞれ好きなカラーで光らせられます。特に「WASD」キーは、目線を向けずに(画面を見たまま)視界の端で位置を確認できるようになるため、一瞬のスキも許されないFPSなどのゲームでありがたく感じます。

本体の左側面には、ヒンジ側から電源コネクタ、Gigabit Ethernet端子、HDMI 2.0出力端子、USB 3.1 Gen1×2基、Mini DisplayPort、USB Type-C 3.1 Gen2、ヘッドホン/マイクコンボ端子が並びます。USB Type-C 3.1 Gen2端子は、Thunderbolt 3と電源オフUSBチャージ機能対応です。

本体の右側面には、同じくヒンジ側からUSB 3.1 Gen1(電源オフUSBチャージ機能対応)、SDカードスロットを配置しています。

さらに、右側面、背面、底面には大きな吸排気口が設置されており、ヘビーなゲーミングプレイ時にも安定した冷却を行ってくれるででしょう。

●ゲーミング性能をベンチマークでチェック
ゲーミングノートということで、やはり気になるのはパフォーマンス。まずはPC全体の性能を「PCMark10」で確認します。

総合スコアは「5958」とかなりの高得点。詳細を見ても、PCの基本的な性能と、アプリケーションの起動やWebブラウジング処理速度などをチェックする「Essential」でも、「9455」と高い数値を見せてくれました。

WordやExcelといったOffice系のアプリケーションの処理速度を計測する「Productivity」も「7473」と高評価。写真や動画の編集といったグラフィックス面を見る「Digital Content Creation」も「8124」という高スコアでした。

次に、CPUのパワーを計測する「CINEBENCH R20」を。CPUコア総合では「2183pts」、コア単体で「451pts」という結果でした。筆者が現在使用しているデスクトップPCのIntel Core i7-8700では、前者が「2823pts」、後者が「456pts」というスコアになっており、ノートPC向けのCore i7-9750Hとはいえ、デスクトップ向けCore i7並みのパワーを持っているといえます。

OMEN by HP 15-dh0000(ハイパフォーマンスモデル)のストレージは、PCIe NVMe M.2接続SSDのメインドライブと、データドライブのHDDです。両方のアクセス速度を「CrystalDiskMark 6.0.2」でチェックします。結果は以下のように、SSDのメインドライブは申し分ないスピード。HDDのデータドライブは速度よりも容量が大事なので、やりくりに困ることはそうそうないはずです。

ゲーム系のベンチとして、まずはライトな部類の「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を走らせてみましょう。どちらも「最高品質」「1920×1080」「フルスクリーン」という最高設定にしました。

結果は、下の画像のように、ドラクエベンチがスコア「21048」で評価は「すごく快適」、FF XIVベンチがスコア「14548」で評価は「非常に快適」でした。正直、このPCの構成ならこれくらいは軽いものです。

では、もう少し重い「FINAL FANTASY WINDOWS EDITION BENCHMARK」です。設定は「高品質」「1920×1080」「フルスクリーン」。スコアは「6624」で、評価は「快適」でした。解像度を「2560×1440」に上げてみると、スコアが「5111」で評価が「やや快適」に。自宅で高解像度の外部ディスプレイに接続しても、設定を調整すれば十分に楽しめそうです。

最後は「3DMARK」の「Time Spy」と、その4K版「Time Spy Extreme」です。「Time Spy」はスコアが「6165」と、かなりいい数値を出してくれました。一方で「Time Spy Extreme」は、スコア「3071」という状況。さすがに4Kゲームは少々厳しいようです。

今回は幅広いゲームタイトルについて踏み込んだテストは行っていないが、上記のベンチマークで全体的に高いスコアを出しているのは事実です。CPUのIntel Core i7-9750Hをはじめ、Max-Q DesignとはいってもGPUのNVIDIA GeForce RTX 2070は高い性能を持っています。いろいろなゲームにおいて、解像度が1,920×1,080ドットのフルHDまでなら、液晶ディスプレイの144Hzというリフレッシュレートを生かせるフレームレートを出せると思います。

●実際の使用感は?
ここからは実際の使用感をまとめてお伝えしましょう。はじめに液晶ディスプレイですが、ノングレアタイプ(非光沢)でも曇った感じはありません。IPSパネルなので視野角は広く、発色もきれい。ベゼルは狭く、特に横は8mmほどしかないのもポイントです。

音響面もかなり良い印象でした。独立したアンプと、BANG&OLUFSENとの共同開発によるデュアルスピーカーを搭載することで、ノートPCとしてはレベルの高いサウンドです。また、細かい調整や「音楽」「映画」「声」といったモードが選べる「OMEN Audio Control」アプリもプリインストールされています。表示品質が高い液晶ディスプレイもあって、VODサービスで映画を見るのも快適でした。

ゲーミングノートというかノートPC全般で問題となりやすいものに、ファンの騒音があります。OMEN 15は、底面から吸気して背面と右側面から排熱する構造です。底面にはサーマルバンプを備えることで、少し本体を持ち上げて空気の流れ道を確保。内蔵ファンは流体動圧軸受ベアリングの三相モーターによる回転で、できる限りの静音性を実現する「OMEN Tempest クーリングテクノロジー」という冷却システムを採用しています。

実際かなり静かで、そこそこの3Dゲームならファンの回転音はそれほど気になりません。ただ、ベンチマークで高い負荷が続くと、ファンのがんばりがわかる音が聞こえてきます。OMEN 15には、パフォーマンスとファンについて状況確認や設定が行える「OMEN Command Center」というアプリがプリインストールされているので、パフォーマンスと冷却のバランスなど自分が求める環境を作るとよいでしょう。

○コストパフォーマンス良好な使いやすいゲーミングノート

OMEN 15はパワフルなスペックだけでなく、高品質な液晶ディスプレイとサウンドを備えており、ゲーマーに安心してオススメできる1台です。ハイパフォーマンスモデルの20万円強という価格は、人によって高い安いの感覚が分かれると思いますが、コストパフォーマンスそのものは良好です。

そこまでのスペックはなくてもいいというユーザーは、CPUがIntel Core i5-9300H(2.40GHz)のモデルや、ストレージが256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB HDDのモデル、GPUがNVIDIA GeForce GTX 1660 TiもしくはNVIDIA GeForce RTX 2060のモデルを選ぶとよいでしょう。直販価格は、ベーシックモデルで174,800円(税別、2019年12月3日時点)からとなっています。また、日本HPの直販サイト「HP Directplus」は大幅な割り引きを行うこともあるので、こまめにチェックしてみてください。
(柴田尚)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング