捨てる前に試してみて! インクの出ないボールペンを復活させる方法

マイナビニュース / 2020年10月29日 7時0分

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「まだインクが残っているのに、ボールペンが使えなくなった」という経験、ありませんか?

ペンを上向きにして放置したり、ペンのキャップを開けたまま放置したりしていると、空気が入ったり、インクが固まったりして、インクが出づらくなってしまいます。

本記事では、「インクが出なくなってしまう原因」と「インクを復活させるために試してみたい対処方法」を紹介します。

※なお、本記事で紹介する方法は、必ずしもメーカーが推奨しているものとは限りません。ここで紹介する方法を試しても、インクが確実に出るようになる保証はありません。予期せずボールペンの状態が悪化してしまう可能性もあるため、ご注意ください
インクが出なくなる原因は?

インクがまだあるように見えるのに書けないときの原因を紹介します。基本的には「空気」と「乾燥」にあることがほとんどですが、その他の原因についても触れますので、インクが出なくなった際には、以下のどの状態に当てはまるかを考えてみましょう。
○1. 空気が入っている

ボールペンに空気が入るというイメージができないという人もいるかもしれませんが、これはインクが出なくなる代表的な要因のひとつ。ボールペンで筆記できる仕組みを簡単に説明すると、先端のボールに付いたインクが、ボールが回転することで紙に移る――というもの。

ペンを横向きや上向きにした状態で書いてしまうと、ボールペンの機構上、ボールと芯の隙間に空気が入り、本来ボールに付着するはずのインクが、ボールから離れてしまいます。そのため、空気が入るとインクが出なくなりやすいのです。
○2. 乾燥している

乾燥も大敵です。ペン先が乾くとインクが固まり、出なくなってしまいます。
○3. ペン先が傷ついている

ペン先は非常にデリケートです。そのため、落としたり強く突いたりするだけでも傷ついてしまうことがあります。ペン先の傷は肉眼で確認するのは大変ですが、「乱暴に扱ってしまった」「床に落としてしまった」といったケースが思い当たる場合には、それが原因の可能性があります。
○4. インクが古い

インクにも寿命はあります。環境にもよりますが、製造後3年以上すると書きにくくなる傾向にあります。メーカーによって製造年や製造月がインクに記載されている場合があるので確認してみましょう。
○5. ペン先が詰まっている

ペン先が詰まるのは、紙の繊維やほこりによるものです。特にファックス用紙や感熱紙のように表面がつるつるしていて、コーティングされている紙に字に筆記すると、詰まることがあります。

○ボールペンのインクを復活させる方法

インクが出なくなっても、ちょっとした工夫でインクが出るようになる可能性もあります。ここでは、インクを復活させるための方法を紹介します。
○1. ティッシュにぐるぐるとペン先をあてる

摩擦を使って、ペン先の詰まりを解消させる方法です。ティッシュを4つ折りにし、厚くした状態の上でぐるぐると円を描いてみてください。こうすることで動きが鈍くなっていたペン先のボールが回転し、インクが出るようになることがあります。ボールを回転させることが目的であるため、直線よりは円を描くことがポイントです。
○2. たばこの吸い口(フィルター部分)に押しつける

ペン先の詰まりは、大きい汚れもあれば細かい汚れによるものもあります。たばこのフィルターを使ったこの方法は、細かい汚れに有効です。たばこの吸う方のフィルターをペン先に押しつけて少し動かすと、汚れなどによる詰まりが取れることがあります。
○3. ペン先を除光液で洗う

マニキュアの除光液をティッシュに染みこませて、ペン先に輪ゴムなどで固定し10分ほど置きます。すると、除光液がインクを溶かす働きをし、インクが出る可能性があります。ただし、除光液はプラスチックの溶剤のため、ペンがプラスチック素材の場合、ティッシュと癒着して取れなくなる可能性があるため、ご注意ください。
○4. ティッシュで汚れを取る

ペン先が大きな汚れによって詰まっている場合は、シンプルにティッシュで拭き取ってみるのも効果的です。汚れが取れ、書けるようになる可能性があります。
○5. 手で温める

ペン先が乾燥している場合に有効です。手で温めるだけでインクが出ることがあります。中にはライターでペン先を炙る方法やドライヤーで温める方法もあるようですが、ボールペン自体が溶けてしまう可能性もあるため、おすすめはできません。
○6. 輪ゴムを使ってぐるぐると振り回す

ボール・インクの隙間に空気が入ってしまった時には、輪ゴムが有効です。必要なものは輪ゴムとテープです。まず、ペンに輪ゴムを通して中心位置でテープ等により固定させます。

その後、輪ゴムを指にひっかけてブンブンとペンを回転させます。一方向ではなく、逆方向にも回転させましょう。ペンを回転させることで、遠心力により中の空気が抜ける場合があります。輪ゴムがない場合には、紐や袋などを使って振り回しても構いません。
○7. 冷やす

温めるのではなく、冷やす方法が有効な場合もあります。特に、摩擦で線を消せる「フリクションシリーズ」に有効な手法です。フリクションシリーズのペンは、高温(60℃以上)で放置するとインクが透明になり、マイナス10度以下になるともとの色が復元し始め、マイナス20度前後になると色が戻るという特性を持っています。

そのため、インクが透明になってしまったフリクションを一晩冷凍庫に入れ、その後、常温の場所で自然解凍させると色が復活します。

反対に、一度摩擦により消した文字も、マイナス10度以下の環境に置くことで、もとに戻すことが可能です。
○8. 水で濡らす

水性のボールペンに有効な方法です。濡らしたティッシュにペン先を押しつけて、少し動かしましょう。ペン先を濡らしたら、次は紙に文字を書きます。それでもインクの出が悪い場合は、濡らして書くを何度か繰り返すことで筆記可能になる可能性があります。なおこの際、多量の水にさらすと余計に書けなくなってしまう可能性があるため、少しずつ試すようにしましょう。
○注意点

今回紹介した方法のすべてをメーカーが推奨しているわけではありません。基本的に、「一度出なくなったインクを出すのは難しく、新しい物を買った方が良い」と考えておきましょう。

メーカーもさまざまな手法でインクが出続けるよう、製品に改良を重ねています。例えば、ペンの先端部分にバネを入れ、ボールペンを使わないときはバネでボール部分を押しつけてペン先にフタをする機能をつけている……といったメーカーも。今後もさまざまな技術でインクが出なくなるイライラが解消されることに期待しましょう。
○インクが出ない状態を防ぐために気をつけること 

「インクが出ない」と嘆かずに済むよう、日ごろからペンの扱い方には気を付けて置くことをおすすめします。

まずは、ペンを上向き・横向きに使用しないこと。ペン先を下以外の方向に向けて書くと、ボール・インクの隙間に空気が入ってしまいます。寝っ転がって書く時や、壁のカレンダーに文字を記入する時は注意しましょう。

書くこと以外にも、日常生活の中で無意識に空気が入る状態を作っていることがあります。保管時にはできるだけペン立てに差して置くようにしましょう。

次に、ペン先を乾燥させないこと。水性のボールペンにキャップ付きが多いのは、油性よりも乾燥に弱いからです。キャップを忘れず、ノック式でもペン先を出したままにしないようにしましょう。乾燥もインクが出なくなる大きな原因です。

○上向きで書けるペンもある?

空気が入らないように気をつけたいけれども、どうしても上向きや横向きで筆記することが多い方もいるのではないでしょうか。そのような方のために「加圧式ボールペン」を発売しているメーカーもあります。

一般的なペンは、下向きに利用することを前提としているため、重力によりインクを押し出す機構となっています。一方で、加圧式ボールペンでは、圧縮した空気をあらかじめペンに内蔵しておくことで、重力ではなく“空気によって”インクを押し出します。そのため、上向き・横向きでもインク・ボールの隙間に空気が入りにくくなるのです。

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ボールペンは私たちが思っている以上に繊細で精密なもの。一度インクが出なくなってしまったペンを復活させることは難しいのですが、捨てる前に、一度今回紹介した方法を試してみてください。

なお、大事なボールペンであれば、無理してインクを出そうとせず、修理を依頼することが好ましいです。
(ザワペリ)

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