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M1 Macを買ったら最初にやっておきたいこと【日本語入力プログラム編】

マイナビニュース / 2021年7月22日 14時41分

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画像提供:マイナビニュース

●M1 Macを買ったら最初にやっておきたいこと【日本語入力プログラム編】
Appleの「日本語入力プログラム」

M1 Macで日本語入力を行う場合、Appleが開発している「日本語入力プログラム」というソフトウェアを使うことになる。この日本語入力プログラムはかなり賢くなった印象を受ける。M1 Macを使いこなしすなら、この日本語入力プログラムを活用していきたいものだ。

しかし、この日本語入力プログラムは好き嫌いが分かれる入力方法でもある。特に、Windows 10の日本語IMEなどほかの日本語入力システムに慣れているユーザーや、今使っている日本語入力システムで高速な入力を実現できているユーザーは、Macの「日本語入力プログラム」に気持ち悪さを感じることがある。どうしてもなじめないのだ。

理由はいくつかあるが、日本語入力に対する「姿勢」や「考え方」を変えると、この「日本語入力プログラム」の利点を生かせるようになる。結局のところ慣れの問題であり、慣れるための「ポイント」さえつかんでしまえば、あとは時間の問題だ。そこで、本稿ではこの「日本語入力プログラム」と仲良くなるための考え方を説明する。有益な機能なので、ぜひとも慣れて活用していただければと思う。
一般的な日本語入力の方法

現在一般的な日本語入力の方法は、ローマ字入力またはひらがな入力で「ひらがな」を入力し、それをプログラムによって漢字混じりの文章へ変換するというものだ。例えば、次のように「ひらがな」を入力する。

多くのシステムでは、この段階で「スペース」キーを押すことで、漢字混じりへの文章へ変換される。次のような感じだ。

最近の日本語入力システムは賢くなっており、文章の文脈を加味して変換を行ってくれる。長く入力してから変換したほうが変換効率が高いと考えるケースも多い。
高速な日本語入力のメソッドとは?

日本語入力システムが今ほど賢くなかった頃から日本語入力をスピーディーに行っていた人は、変換と確定をこまめに行うという入力方法が身に付いている。この方法はプロセッサが現在のように強力なものではなく、日本語入力を行うだけでもたつくような時代から有用な方法だったため、身につけている人も多いだろう。

入力は次のようになる。例えば、先ほどの文章であれば、まず最初の「まっくの」まで入力し、変換して、確定する。

この要領で、単語や助動詞ごとに変換と確定を繰り返して、日本語入力を行っていく。

この入力方法では 「入力」→「スペース」(求める漢字になるまで繰り返し「スペース」)→「Enter」という操作を細かく繰り返す。確実に自分が求める文字を入力して確定していくというものだ。自ら変換を制御している感覚が強い。

細かく入力&変換する方法は前後の文脈を加味した変換が行われないため、同音異義語は自分で変換して選択する必要がある。しかし、一文を入力してまとめて変換する場合よりも、一単語の変換に集中でき、高速に作業を続けることが可能だ。一文を入力してからの変換では、再変換する文字への移動や、分節区切りの変更、その後の変換といったように手間がかかる。細かく入力して変換する方法には「再変換の手間がかかるという」問題が出ないという特徴がある。


Macの日本語入力プログラムの特徴

Macの日本語入力プログラムの最大の特徴は、「ライブ変換」と呼ばれる機能がデフォルトで有効になっている点にある。ライブ変換に類似する機能はほかの日本語入力システムにも存在しているのだが、Macでデフォルトで有効になっている点がポイントだ。つまり、新たにM1 Macを購入したユーザーは基本的にこの機能を使うことになるということだ。

Macの日本語入力プログラムの入力例を見てみよう。次のように、「ひらがな」の入力を行っていく。

「k」を入力すると、表記が自動的に次のように変換される。これが「ライブ変換」だ。

さらに、入力を続けていく。

ライブ変換によって入力される「ひらがな」は随時、漢字混じりの文章へ変換されていく。

「まっくのにほんごにゅうりょくぷろぐらむになれよう!」まで入力すると次のようになる。

日本語入力プログラムでは、これまでユーザーが自発的に行っていた「スペース」による変換の作業が自動的に行われる。ユーザーは入力したい文章を入力するだけでよく、あとはMacが勝手に変換して表示してくれるというわけだ。
ストレスの原因はアウト・オブ・コントロール

では、なぜこの方式にストレスを感じるユーザーがいるのだろうか。それは、制御が完全に自分の手の中にないためだ。「細かく入力」→「スペース」→「Enter」といった入力方式では、ユーザーが明示的に「スペース」を押すことで変換を開始し、変換候補を確定する。ユーザーが変換を制御している感じが強い方法だ。

一方、日本語入力プログラムはMac側が自発的に変換を開始する。このためユーザーとしては、自分の意図しないところで変換が開始されることに制御不能感を覚えてストレスを感じる。さらに、変換された結果が自分の求める文字ではなかった時のストレスといったらない。再変換しようとして、いったん削除してからもう一度同じ「ひらがな」を入力すると、ライブ変換によって同じ変換が行われ、さらにイライラが募ることになる。

変換しようとする主体が「Mac」と「自分」という2つになることで、この方式に強いストレスを感じてしまうのだ。
考え方の転換「Macにゆだねる」

考え方を変えると、Macの日本語入力プログラムを使いやすくなる。まず、「日本語入力をすべてMacにゆだねる」といったように考える。自分は何もしない。入力しながらMacが自動的に変換していく様子をそのまま見ながら入力していく。間違った時だけ修正するのだ。

最近の日本語入力プログラムは学習機能が優れている。こちらの意図しない変換を行ったら再変換して自分の好みを学習させてあげるのだ。そうするとMacがいい具合に学習してくれる。文脈を加味した学習が行われるので、そのあとは結構自分の好みの変換をしてくれるようになる。しばらくはMacに日本語入力をゆだね、その間にコツコツと学習を続けさせる。こうした考え方に切り替えて、しばらく入力を行ってみるとよい。

例えば、次の文章を入力したケースを考えよう。この段階で「マック」ではなく「Mac」したいと考える。

アンダーバーが表示されていない部分が再変換候補だ。再変換候補はカーソルキー(←、→)で移動できる。区切り位置の変更は「Shift」+「←」および「Shift」+「→」で行う。

次のように変換したところで確定する。

学習が効くので、次に同じ文章を入力すると、次のように学習した結果が反映された変換が行われる。

これまでの入力方法から視点を引いて、日本語入力における変換の主体を自分からMacへ譲ってみる。そうしてMacが変換する内容を見ながら、間違えたりこちらの意図しないものだったりした時だけ再変換するのだ。最初は再変換の頻度が高いと思うが、そのうち減っていくはずだ。

また、確定するまである程度長い文章を入力するように変えるのも手だ。同音異義語は単語だけでは判定ができない。ある程度長い文章を入力すると、一度Macが変換したものが自動的に再変換されて適切なものへ修正されることも多いのだ。加減の問題だが、Macがやりやすいようにこちらの入力感覚を変えてあげるのだ。


高速日本語入力メソッド - 細かく変換&確定(Mac版)

ちなみに、これまで「細かく入力」→「スペース」→「確定」という入力方式を使ってきたのであれば、Macの日本語入力プログラムでも似たようなことを実現できる。

まず、ある程度の量の文章を入力して、Macの日本語入力プログラムの表示の癖や動きのクセに慣れよう。これはもう慣れの問題であり、ある程度の量の文章を入力すれば慣れることができる。その間、学習も続くので、最初に感じていた高い頻度でのイライラは減っているはずだ。

慣れてきたら、これまでの入力方法に戻してみよう。ただし、従来の方式から「スペース」の工程を抜く。「細かく入力」→「Macがライブ変換」→「確定」だ。Macがライブ変換で変換を行い、それが自分の求める漢字だったら「Enter」を押して確定する。これまで自分が自発的に「スペース」を押していた処理をMacに委ねるのだ。こうすることで、従来の感覚に近いまま、Macの日本語入力プログラムの利点を享受できるようになる。

このライブ変換の機能に慣れてしまうと、逆にWindowsの日本語IMEで入力を行っている時に、Windowsが変換を行うまでしばらく待ってしまうという逆の現象が出るようになる。
高速日本語入力メソッド - 英単語からの自動変換

Macの日本語入力プログラムを使っている場合、変換をショートカット化できる方法がある。変換候補が一つしかなく、変換されるのを待つのも遅いと感じるなら、この方法はかなり便利だと思う。

この方法を使うには、システム環境設定の「キーボード」→「入力ソース」→「日本語 - ローマ字入力」→「Shiftキーの動作」を「英字モードに入る」に設定する。

そしてユーザ辞書に「大文字アルファベット:単語」の組み合わせで登録を行う。たとえば読みが「USCERT」で単語が「米国コンピュータ緊急対応チーム(US-CERT: United States Computer Emergency Readiness Team)」として登録を行う。

この状態にしておくと、日本語入力プログラムの入力中に登録した単語を入力した際、次のように登録した単語に一気に変換確定が行われる。

この機能を使うと、入力速度を高めることができる。変換という工程が入らずにスパンと展開される様子は見ていても気持ちがよい。組織名や固有名詞などの入力に効果的であるほか、定例文の入力などにも使用できる。活用方法はさまざまだ。
やっぱりごめんなさい

しかし、である。日本語入力システムは日本人にとって最もセンシティブな部分だ。これまでの慣れもある。多くの人が最初はこのMacの日本語入力プログラムを試してみるかもしれないが、「どうしても慣れない」「気持ちが悪い」「ストレスがたまる」という状況を変えることができないユーザーがいるのも当然だ。これはどうしようもない。

そんな時は挙動をWindowsの日本語IMEに寄せておこう。この設定にしておけば、Windowsの日本語IME風に操できるので、それほどストレスはたまらないはずだ。

システム環境設定で「キーボード」→「入力ソース」→「日本語 - ローマ字入力」を選択する。

ここで「ライブ変換」のチェックを外し、「Windows風のキー操作」にチェックを入れる。

有償無償も含めて、Macではサードパーティの日本語入力システムを使用することができる。Macの日本語入力プログラムはどうも肌に合わない場合、サードパーティ製を試してみるのもよいと思う。

しかし、Macの日本語入力プログラムはここ1、2年はよい状態に仕上がってきている印象を受ける。以前挫折したことがある人も、機会があればもう一度試してみてはどうだろうか。もし慣れることができたなら、新しい使い方を身につけるよいチャンスだ。
(後藤大地)

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