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AQUOS R6レビュー(外観・機能編) - 最高にエッジの効いた最上位スマホ

マイナビニュース / 2021年7月21日 19時50分

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画像提供:マイナビニュース

●「AQUOS R6」を写真でチェック
NTTドコモとソフトバンクから6月末に発売された、シャープのフラッグシップスマートフォン「AQUOS R6」をレビューします。

性能向上が著しいスマートフォン市場の中で、最上位クラスのモデルに求められる機能や性能は大きく変化しています。そんな中で発売されたAQUOS R6は、変化に対応するフラッグシップモデルとなっています。

フラッグシップに求められる新たな役割……それはメーカーが持つ技術の粋を尽くして、高性能を求めるユーザーの要望に応えることです。シャープはミドルレンジのAQUOS Senseシリーズが大ヒットしており、“誰でも使えるAQUOSスマホ”の役割はもはやSenseシリーズが担う状況になっています。一方、Rシリーズはカメラに特化したフラッグシップとしての性格を強めることになりました。

ただし、AQUOS R6の進化はカメラだけにとどまりません。特に「ディスプレイ」と「指紋センサー」において、これまでにない技術が採り入れられています。今回はディスプレイを中心に、端末全体の使用感をお伝えします。
○スタイリッシュで高級感のある外装

外観は従来のAQUOS Rシリーズのイメージを引き継ぎつつも、大きく刷新されています。前面はカーブディスプレイを採用。約6.6型/1,260×2,730ドットの大画面ですが、手のひらへの収まりは良く、動画を再生したときの臨場感も良好です。

背面は前世代(AQUOS R5G)の樹脂仕上げから、ガラス素材へと変更に。見た目の高級感とスベスベとした手触りがハイエンドモデルとしてふさわしいものになりました。

カメラユニットは背面上部にどーんと鎮座。もともと同世代のスマホよりも厚みがあるAQUOS R6ですが、カメラユニットはスペック表記の厚み(9.5mm)よりもさらに2mmほどせり出しています。

カメラ部が出っ張っている背面は、最近のハイエンドスマホではおなじみです。AQUOS R6で評価したいのは、机に置いたときの安定感が失われていない点。カメラ部の外周が本体を支え、手前側にわずかに傾斜するような形状となっています。

●「Pro IGZO OLED」初搭載。すばやい指紋認証にも注目
○ヌルヌル動作で省電力な「IGZO有機ELディスプレイ」

カメラが目されがちなAQUOS R6ですが、ディスプレイも刷新されています。シャープが得意とするIGZOを有機ELディスプレイに応用した「Pro IGZO OLED」を初搭載しました。

これは、IGZOが特徴とする省エネルギー性、高速駆動に加え、有機ELの持つピーク輝度の高さや色域の広さの両方を併せ持つという、まさに次世代のスマホ向けディスプレイです。

IGZO液晶搭載の前世代(AQUOS R5)と比べると、その違いは明らか。特に有機ELの得意とする黒色の表現で差が大きく、ディスプレイ輝度を高めに設定すると白色も美しく表示されます。色の再現性の高さでは、頭一つ抜ける出来映えと言えるでしょう。

さらに、高速駆動の特徴はこれまでのIGZO液晶と同様で、ディスプレイの書き換えを最大120Hzで行う“倍速駆動”に対応しています。120Hz駆動を有効にすると、ゆったりとスクロールしてみたときの見やすさがグンと良くなります。TwitterやInstagramなど縦スクロールを多用するSNSを良く使っている人には特におすすめの機能です。
○サクサク起動する「画面内指紋認証」

地味な特徴ですが、指紋認証の使い勝手はこれまでのスマホの中でも1~2を争うレベルになっています。シャープとして初めて、超音波式の画面内指紋センサーを採用しました。

これは指のシワを超音波で認識してユーザーを認証する仕組みで、物理ボタンタイプの指紋センサーと遜色のない速度で、認識できる範囲が広いという特徴があります。ロック画面が表示されている状態からでは、一瞬で認証します。

指紋認証エリアが広いため、おおざっぱな位置に親指を置いても使えるのがこれまでの画面内指紋センサーとは一味違うところ。持ち上げると画面を自動で点灯する機能と組み合わせると、使いたいときに手早くロック解除できます。コロナ禍でマスクをする機会が多くなった昨今には特に重宝する機能です。

また、指紋認証の長押しでアプリを起動する「Payトリガー」も便利です。その名の通り、スマホ決済アプリの利用を想定した機能ですが、実際には任意のアプリを登録可能です。筆者は日頃よく使うTwitterを登録して、スキマ時間に開けるように設定しました。ただしPayトリガーには、画面オフの状態から起動できないという制限があります。

●フラッグシップらしい充実の性能。画面には改善の余地も
○実用的な「テザリングオート」

AQUOS Sense 5Gで先行搭載された「テザリングオート」は、フラッグシップのAQUOS Rシリーズにもやってきました。ユーザーのいる場所に応じて自動でテザリングをオン/オフするという、シンプルながら気の利いた機能です。

テザリングオートは「特定の場所にいるとき」か「特定の場所にいないとき」のどちらかでテザリングをオンにすることができます。一度設定してしまえば、毎回の操作が不要となり、テザリング利用の面倒さが大きく軽減されます。

分かりやすい用途で言えば、自宅と職場ではWi-Fiを使い、移動中はスマホのテザリングで通信している人なら、テザリングオートが実用的です。普段はテザリングを使わない人でも、たとえば一時的な派遣先など、特定の場所でテザリングを使う機会があるなら活用できるでしょう。
○電池持ちも十分

バッテリー容量は5,000mAhと過去最大クラスで、USB PD 3.0の急速充電をサポート。充電に関しては「給電モード」というユニークな機能も備えています。これは電源につないでも、画面点灯時はバッテリーを充電しないというもの。

たとえばゲームをプレイしている際にバッテリーの発熱によるパフォーマンス低下を防ぐことができます。バッテリー寿命を伸ばす上でも、効果的な仕組みと言えます。
○性能は間違いなく最上級

スマホとしての基礎体力については、「間違いない」とだけ述べておきましょう。チップセットはクアルコム「Snapdragon 888」で、メモリは12GB(LPDDR5 RAM)を搭載し、ストレージはUFS 3.1対応と、現世代のスマホとしては最上級のスペックを備えています。

ストレージ容量は128GBと、前世代のAQUOS R5Gと比べて半減していますが、最大1TBまでのmicroSDカードが使えるため、支障を感じることはないでしょう。おサイフケータイや防水・防じん仕様にも対応しています。

5Gは6GHz以下の新周波数帯と4G LTEからの転用周波数帯をサポート。高速な通信が期待できるミリ波帯は非対応ですが、ミリ波のエリア展開は現状では極めて限られているため、体感での違いを感じることはほぼないでしょう。

なお、NTTドコモ版のAQUOS R6はau・ソフトバンクの5G新周波数帯(バンドn77)をサポートしていますが、ソフトバンク版のAQUOS R6はドコモ・auのバンドn78には非対応となっています。ソフトバンク版を購入後、別のキャリアで利用する場合は5Gに繋がりにくくなる可能性があります。
○エッジディスプレイはやや使いにくい

今回新たに取り入れられたエッジディスプレイには、没入感が得られるという視覚的効果がある一方で、正確な表示や操作性においてはマイナス要素もあります。

AQUOS R6のエッジディスプレイはゆるやかな曲線を描いているため、画面左右の表示が見づらく感じました。たとえば、横幅のマージン(余白)を狭めに設定しているWebページを表示したとき、側面に近い位置にある文字がエッジ部分の光の反射で見えづらく感じます。

それ以上に気になるのが、スマホを握るようにして持ったとき、側面を誤ってタップしてしまうこと。片手で持ちでWebサイトやSNSの画面をスクロールしようとしたときに、意図しない誤タップが生じて著しく不便です。ただし、誤タップは対策があります。両手持ちで使えば、ほぼ気にならないレベルに低減できます。

片手持ちにこだわるなら、本体の側面から手をひっかけて、カメラの出っ張りに中指をかけて支える持ち方をすると、エッジの誤タップを減らせます。この持ち方は、約207gというスマホとしては重めな本体を腕に負担をかけずに持てる持ち方でもあります。

本体設定から対策する手段もあります。ゲーミングメニューの中にある「エッジコントロール」の設定を有効にすると、エッジ部のタップを検出しなくなります。ChromeやTwitterのような縦スクロールが多いアプリは、この対策は特に有効です。なお、このエッジコントロールを設定する場合、SNSやブラウザーでも「ゲーム」として登録する必要があります。
○表現力に優れたディスプレイ。ただし改善の余地も

AQUOS R6のディスプレイは色の表現力にも優れています。輝度を高めに設定したときの色の表現力は素晴らしく、他のどのスマホのディスプレイよりも自然に見えます。特に、明るくしたときのピーク輝度は2,000ニトと高く、有機ELディスプレイの強みである黒色の締まりだけでなく、白色の表現力にも優れていると感じました。

ただし今回使った、発売直後のアップデートを適用した試用機では、ディスプレイの色味が適切ではないように感じる場面がありました。特に気になったのは、暗い部屋の中で低輝度に設定したとき、全体的に青みがかったような色味となっていました。この問題についてシャープに報告したところ、「改善に向けた検証を行っているが、今後のソフトウェア更新で改善が見込める」との回答を得ています。

ディスプレイに関してはソフトウェア更新での改善の余地を残しています。ディスプレイ輝度を最低にした場合でも、他のスマホよりも明るく表示されるため、たとえば電気を消した真っ暗な部屋で見たときは目への刺激が強いと感じました(真っ暗な部屋でスマホの画面を見るのは、目に負担がかかるため推奨しません)。

また、ここまで表現力の高いディスプレイならば、もう少し踏み込んでカスタマイズしたい、とも感じました。設定の「画質」という項目で、ディスプレイの色味を4つのパターンから選択できますが、「おススメ」、「標準」、「ダイナミック」は輝度を下げたときに青みが強く、「ナチュラル」に設定すると今度は黄色が強調されすぎるきらいがあります。

GalaxyやXperiaでは、ホワイトバランスを寒色~暖色のスライダーで細かく設定したり、赤緑青それぞれの強さを調整したりと細かくカスタマイズできる機種があります。ディスプレイにこだわるフラッグシップとして、AQUOS Rシリーズでも自分好みの色表現を設定できるような、ディスプレイ周りの機能拡充に期待したいところです。
○良くも悪くも「スマホのカメラ」ではない

ライカとのコラボレーションは、AQUOS Rシリーズのカメラの方向性を大きく変化させました。AQUOS R6のメインカメラはコンパクトデジカメ用の1型センサーを搭載し、ライカの「SUMMICRON(ズミクロン)」の名を冠した、F1.9の明るいレンズを装備。その写りの印象は、今までのAQUOSスマホの写りとは一線を画しています。

一方で、スマホのカメラの枠に留まらない面もあり、使い勝手の独特さで人を選ぶものとも感じられました。その実力については改めてレポートします。
(石井徹)

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