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10月からたばこ税増税、喫煙者も意外と知らない税収額とその使い道

マイナビニュース / 2021年9月17日 17時51分

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画像提供:マイナビニュース

10月のたばこ税引き上げまで、あと約2週間を切りました。社会保障関係費の増加や国・地方の財政事情などを踏まえ、負担水準の見直しが行われいるたばこ税ですが、度重なる引き上げに「一体、どのような形でたばこ税が使われているのか」と疑問を感じているスモーカーも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、知っているようで知らない「たばこ税収額と使い道」についてご紹介します。喫煙者はもちろん、非喫煙者もその使い道が分かれば、たばこ税に対する見方が変わってくるはずです。

○たばこ税で得た税収は何に使われている?

平成30年(2018年)に税制が改正され、たばこ税は平成30年(2018年)から令和3年(2021年)10月までに3段階に分け、引き上げることが決定しました。1段階ごとにたばこ1本につき1円ずつ、3段階で合計3円引上げられます。

2021年の10月には、1箱60円(1本あたり3円×20本)の引き上げとなるたばこですが、こうして払ったたばこ税の使われ方は正しく理解されているのでしょうか。そこで7月19日~21日にかけて、喫煙者・非喫煙者各500名を対象に、「たばこ税に関する調査」を実施しました(調査主体:ネットエイジアリサーチ)。

たばこ税は、使い道が指定されている「特定財源」ではなく、自治体がそれぞれ自らの裁量で自由に使い道を決定できる「一般財源」です。

地方自治体の一般財源の使いみちとして知っているものを尋ねたところ、最も多い回答は「街路・公園・下水道の整備や区画整理」(喫煙者54.6%、非喫煙者65.8%)でした。地域のインフラ整備や区画整理にも一般財源は活用されていることを、喫煙者・非喫煙者の半数超は理解していることがわかります。

そのほか、「道路・橋りょうの新設や改良」(喫煙者39.6%、非喫煙者 45.6%)、「小学校・中学校・高等学校の運営・施設建設」(喫煙者 30.6%、非喫煙者 38.4%)も一般財源の使われ方として多くの人が認知していました。

次に、たばこ税が"一般財源"であることを知っていたか聞くと、喫煙者の66.0%は「知らなかった」と回答しました。非喫煙者の場合、「知っていた」は22.0%と2割にとどまり、8割近くが「知らなかった」(78.0%)と答えています。

○年間2兆円を超えるたばこ税、喫煙者の9割もその金額「知らなかった」

一般財源であるたばこ税は、いったいどのくらいの税収になるのでしょうか。たばこにはたばこ税(国税)、たばこ税(地方税)、たばこ特別税(国税)、そして消費税が課せられており、その額は年間、国税と地方税を合わせて2兆円超となっています(全国たばこ販売協同組合連合会/たばこ税額の推移より)。

そこでたばこ税の税収がどのくらいの金額になるか知っているか聞いたところ、喫煙者・非喫煙者とも、「知らない」が圧倒的に多い結果となりました(喫煙者91.0%、非喫煙者98.0%)。「知っている」は、喫煙者でも9.0%と1割弱、非喫煙者に至ってはわずか2.0%にとどまっています。

○たばこ税の社会貢献、非喫煙者も「認める」

年間2兆円を超えるたばこ税。そこで、たばこ税は、社会に貢献していると思うか聞いたところ、「そう思う」と答えた喫煙者は77.2%、非喫煙者は75.2%でした。喫煙者・非喫煙者の両方において、4 人に 3 人以上が「たばこ税は社会貢献している」と考えています。「貢献」に否定的な考えは、喫煙者・非喫煙者とも2割弱と少数派でした。

○「屋外喫煙所の整備のためにたばこ税を活用することはよいことだと思う」非喫煙者の79%

2020年に4月に改正健康増進法が全面施行され、現在は飲食店や娯楽施設、宿泊施設などの屋内が原則禁煙となっています。屋内で吸えない分、路上喫煙禁止地区以外での場所で喫煙する人が増加。そこで問題になっているのが、受動喫煙被害やたばこのポイ捨てなどです。

このような背景を受け、政府は自治体に対し、受動喫煙防止のために、たばこ税を活用して屋外分煙施設等を整備するよう促しています。

屋外喫煙所の整備のために、たばこ税を活用することについてどう思うか尋ねたところ、喫煙者の78.2%が「非常によいことだと思う」「ややよいことだと思う」と回答しました。非喫煙者も78.6%が「非常によいことだと思う」「ややよいことだと思う」と答えています。非喫煙者もたばこ税を、望まない煙から自分たちを守るためのひとつの方法として、屋外喫煙所の整備に使うべきだと考えているようです。

○喫煙者・非喫煙者共存のために、屋外喫煙所整備は重要

度重なるたばこ税の引き上げや、喫煙場所の制限で、世間の風当たりの強さを感じている喫煙者は多いことでしょう。喫煙者にとって、たばこのおいしさを味わったり、リラックス効果を得られる喫煙タイムは貴重なひととき。しかし、たばこが吸える場所が見つからず、困った経験がある人も少なくないはずです。

屋外喫煙所は、そんな喫煙者の「吸いたい」「煙で周囲に迷惑をかけたくない」という思いと、非喫煙者の「受動喫煙はしたくない」という双方の思いが合致するスペースと言えます。たばこ税は一般財源として地域のインフラ整備などに使われていますが、いまいち実感しづらいもの。その点、屋外喫煙所設置という目に見える形で活用されると自分たちが収めたたばこ税が有効活用されていると、実感できるのではないでしょうか。

喫煙者・非喫煙者がともに笑顔で共存するために、たばこ税を活用した屋外喫煙所の整備が待たれるところです。
(フォルサ)

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