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メタバースで伊能忠敬旧宅を再現! 千葉県と香取地域の市町が進める移住促進への取り組み

マイナビニュース / 2024年5月10日 10時0分

「我々も、まずはメタバースの中で佐原地区を体験してもらい、可能であれば実際に来てもらうというところまで繋げられないかと考えました。NTT東日本さんから『DOOR』という仮想空間プラットフォームの提案があり、まずはメタバースの中で佐原地区を体験してもらい、可能であれば実際に来てもらうというところまで繋げられないかと考え、伊能忠敬旧宅を中心にメタバース空間を構築しました」(千葉県 地域づくり課 東海林氏)
○DOOR内に再現された伊能忠敬旧宅

「DOOR」は、2020年11月に日本初の3D空間型オウンドメディアとして開設された、NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォームだ。自作空間を用いた簡易利用であれば無料で使用することができるため、まずはメタバースを試してみたいというタイミングにはうってつけと言える。

こうして2022年の秋ごろより、千葉県とNTT東日本 千葉事業部は共同でメタバースの構築を進めることになる。目的は、佐原地区をフックとした香取地域全体の知名度向上だ。千葉県は伊能忠敬旧宅を中心に作り、NTT東日本はその周辺にある佐原の町並みを制作。さらに旧宅の土蔵に仮想セミナールームを作った。

「伊能忠敬旧宅は国指定史跡であり、立ち入りが禁止されている場所が沢山あります。しかし、こういった箇所を正確に再現するためには中に入らなければなりません。関係各所の説得や調整がなかなか大変でした。実際には入れない畳の上や板の間などにも入れるので、歴史ファンはぜひ体験していただきたいと思います」(千葉県 地域づくり課 東海林氏)

また、NTT東日本 千葉事業部 ビジネスイノベーション部 ビジネス企画グループ 第二ビジネス企画担当 担当部長の高砂淳氏は、「解像度を上げるほどポリゴン数が増えてロード時間や通信帯域を要すので、高精細さとのバランス調整には気を遣いました。極力、忠実にに再現できたと思います」と技術面からのこだわりについてコメントした。

○リアルとメタバースで同時開催された「香取地域移住セミナー&相談会」

1月28日、DOOR内で再現されたこの伊能忠敬旧宅で「香取地域移住セミナー&相談会」が実施された。場所は、伊能忠敬旧宅の土蔵に設けられた仮想セミナールームだ。千代田区有楽町の東京交通会館でも同時開催され、リアル空間で行われたセミナーなどの内容は、ライブ中継でメタバース空間にも届けられた。

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