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dynabook R9レビュー - 最新のCore Ultraプロセッサを搭載した「AI PC」の存在意義を考える

マイナビニュース / 2024年5月6日 6時0分

dynabook R9/Xの最大の特徴は、最新のCore Ultraプロセッサを搭載したことだ。

今回採用されたのは「Core Ultra 7 プロセッサ 155H」で、他のdynabook Rシリーズの採用CPUと同様にTDP(Processor Base Power)は28W、処理能力優先のPerformance-cores(Pコア)を6基、省電力を重視したEfficient-cores(Eコア)を8基組み込んでいるほか、低消費電力 Efficient-core(LPEコア)を2基備えている。Pコアはハイパースレッディングに対応しているので、CPU全体としては16コア22スレッドだ。

スマートキャッシュの容量は24MBで、動作クロックがP-coreでベース1.4GHzのMax Turbo Frequency4.8GHz、E-coreでベース900MHzのMax Turbo Frequency3.8GHz、LP Eコアでベース700MHzとなる。

Core Ultraに統合された「Intel ARC Graphics」は、ゲーミング向けの「Xe-HPG」をベースに開発された新しいアーキテクチャ「Xe-LPG」を採用する。8基の「Xeコア」を組み込み(演算実行ユニットでいうと従来の96基から128基)、従来のIntel Iris Xe Graphicsと比べて最大2倍の性能を発揮するとされている。さらに、レイトレーシング演算用ユニットを実装するなど、従来のIntel Iris Xe Graphicsから大きく進化した。

さらに、独立したAI専用エンジン(NPU)として「Intel AI Boost」を実装しており、AI処理に関するスピードを高速かつ高い電力効率で実行できるのも特徴だ。Core Ultraを採用するPCをIntelやPCメーカー各社は「AI PC」という“ブランド”として訴求するなど、市場規模の拡大(それはとりもなおさず新規ユーザーの取り込み)に期待を寄せている。

なお、CPU以外でdynabook R9/Xに実装された処理能力に影響するシステム構成を見ていくと、システムメモリはLPDDR5X-6400を32GB搭載。ストレージは512GB SSD(PCIe 4.0対応)だ。LPDDR5X-6400は、データ転送速度が最大6400Mbpsに達し、従来モデルが採用していたLPDDR5-4800の4800Mbpsから33%以上速くなった。加えて、低消費電力化も進んでいるのでバッテリー駆動時間の延長にも寄与すると考えられる。

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