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京府医大、1日9000歩のウォーキングが健康寿命の延伸につながると発表

マイナビニュース / 2024年5月7日 15時21分

まず、1日の歩数とHCALとの関係について、成人全体と65歳以上での調査が行われた。すると年齢に関わらず、1日の歩数が増加するに従いHCALも増加し、やがてフラットになることがわかり、性別による違いは見られなかったという。

次に、閾値推定の不確かさを最小化するため、「ブートストラップ法」を用いてデータが1000倍に増幅され、「多変量ロジスティック回帰モデル」を用いた解析が行われた。そして、先行研究で健康寿命の要因と確認されていたことから、年齢、性別、40種の傷病、そして1日の歩数が説明変数として設定された。その結果、1日の歩数が増加すると、活動制限の調整オッズが減少し、やがてフラットになることが確かめられたとする。さらに、隣り合う歩数間の調整オッズ比は、年齢に関わらず、1日9000歩に達するまでは統計的に有意だったとした。

また1日の歩数が増加すると、自覚的な不健康状態の調整オッズが減少し、やがてフラットになったという。調整オッズ比は、年齢に関わらず1日1万1000歩に達するまで統計的に有意な値が示されたとした。またこれらの結果は、年齢により変わることがないことも確認されたとしている。

今回の研究成果は、国や自治体の健康寿命延伸を目指した保健医療政策や個人の健康増進に貢献できることが考えられるという。なお、歩数が目標値に達しないとまったく健康面のプラス効果がないというわけではなく、一歩でも多く歩くことが、健康寿命を延伸し、心血管病の発症や死亡のリスクを減少させるとしている。ただし、目標値を超えて歩き過ぎても、それ以上の効果は期待できない点にも留意が必要とした。

今回開発されたHCALは、電子カルテや医療介護レセプトデータとの親和性も高く、研究やアプリケーションへの応用など、今後もさまざまな用途で用いられることが予想されるとしている。
(波留久泉)



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