札幌の「車の総合商社」が創業から100年赤字無し? 本当なのか探ってみた
マイナビニュース / 2024年5月9日 8時35分
北海道は、開拓に着手してから150年余り。かつては原生林だった地に「まち」ができ、一般の人々の営みが始まるまでにはさらに数十年の月日が流れます。要するに、北海道の歴史は本州に比べると浅い。
そんな北海道で、すでに100年以上の歴史を積み重ねている企業があります。しかも、創業以来「赤字なし」!?
道産子としてこの偉業はとても興味深いので、どのような経営方針のもとでどのように業務展開してきたのかを探っていきます。
○全国で上位8%の安定性・信頼性を誇る「クルマの総合商社」
100年以上の健全経営を続けているという「宮田自動車商会」。1921年に札幌で個人企業としてスタートしました。
それ以来、自動車部品の総合商社として国産車・外国車のパーツをカーディーラー、整備工場などへ供給する業務を軸に、自社工場で自動車修理も手がけています。
お話を伺ったのは、成田佳吾さん(経営戦略部 人材開発室 兼 総務部総務課課長)。
まず率直に100年以上赤字なしの真偽を聞くと「実は創業から20年くらいの決算書は残っていないので厳密には定かではありません。ただ、かなり儲かっていたらしいという痕跡はありますので、ほぼ真実ではないかと認識しています」とのことです。
いずれにしても、東京商工リサーチと北海道新聞による「北海道元気カンパニー」で北海道の優良企業※に選定されたり、帝国データバンクの評価として「企業の信用度指数が全国150万社中、上位約8%」に入っていたりするのは事実です。
※2期連続増収増益企業で、2019年4月期~2020年3月期の最終決算で売上5億円以上が対象
○「変化を恐れるな!」と大改革
では、100年以上にわたり健全経営を続けている理由をどのように分析しているのでしょう。
「商売を通じて人の役に立ち、喜ばれたいという創業当初からの想いをしっかり受け継いできました。当社だけではなく、ご縁をいただいた企業と相互に利益を得られる仕事をするという考えがお客さまに伝わり、支持されてきたのならうれしいですね」(成田さん)
「クルマは、人で走る」ものだから、「人を大切にする」ことが宮田自動車商会の基本理念。北海道の自動車業界全体を見つめる姿勢がすべての事業に根付いているようです。
「創業した大正から昭和へと自動車を取り巻く環境は大きく変化していました。当社は常にその時流を先取りして挑戦を続けてきたんです。この先もただ長い歴史にあぐらをかいているだけでは次代のニーズには対応していけないという認識も強くしています」(成田さん)
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