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特別展「犬派?猫派?―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」が山種美術館で開催! 屈指の“ゆるかわアイドル犬”も再び登場

マイナビニュース / 2024年5月23日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

突然ですが、あなたは犬派? それとも猫派? 私は猫派です。いきなり何かというと、東京・広尾の山種美術館で開催中の特別展「犬派?猫派?―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」の話です。日本画約1,800点を所蔵する日本画専門の同館に、犬と猫が題材の名品が約60点集結。特に、長沢芦雪 《菊花子犬図》(個人蔵)と、重要文化財の竹内栖鳳《班猫》(山種美術館)の2作品は撮影もOK! というわけで、犬好きも猫好きも楽しめる同展のみどころをご紹介します。

○「ワンダフルな犬」たち

現代のSNSで犬と猫は鉄板のバズネタですが、どちらも古くから日本の絵画に描かれてきたおなじみのモチーフ。画家たちは自分の愛犬・愛猫を描いた作品を数多く生み出してきました。

今回、撮影がOKとなっている2作品のうちの「犬」代表が、愛らしい9匹の小さなワンコがじゃれあう様を描いた、長沢芦雪の《菊花子犬図》(個人蔵)。前回の特別展「癒やしの日本美術 ─ほのぼの若冲・なごみの土牛─」に登場した際には、クリアファイルや絵葉書などの関連グッズがバカ売れするほどの人気ぶりで、今回は再登板となります。「かわいいワンコをたくさん描いた芦雪の作品の中でも最高」と、同館学芸部顧問の山下裕二さん(明治学院大学教授)も太鼓判を押すほど、屈指の“ゆるかわアイドル犬”です。

その芦雪の師である円山応挙も、ころころと丸みを帯びた子犬たちを数多く描いていますが、キャッキャとはしゃいでいる芦雪のワンコに対して、応挙が描くワンコはしっとり系。そんな師弟の作風の違いを見るのも面白いといいます。

江戸時代の天才絵師・伊藤若冲も、可愛らしいワンコを描いています。対幅の《子犬図》(個人蔵)は、右幅にほうきと犬、左幅には手箕(てみ)の中で身を寄せて眠る3匹の子犬が描かれ、まるで冬に定期的に話題になる“猫鍋”ならぬ“イヌ鍋”のよう。

近代日本画の巨匠と称される川端龍子は、大の犬好きで知られています。同展では、愛犬のムクとモルをモデルに描いた《立秋》と《秋縁》(大田区立龍子記念館)が登場。また、江戸初期に描かれた本邦初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(個人蔵)は、当時日本では珍しかった洋犬を描いた貴重な作品です。

○「にゃんともかわいい猫」たち

もうひとつの撮影OK作品が、同館の“レジェンド猫”、竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】(山種美術館)。旅先の沼津で見かけたこの猫に惹かれた栖鳳は、どうしても京都に連れて帰って絵を描きたいと自作と引き換えにもらいうけたそうで、このポーズをとらせるために、背中にハチミツを塗ったという逸話も残っているとか。

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