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Windows Subsystem for Linuxガイド 第35回 WSL2でDockerを使う その1

マイナビニュース / 2024年5月20日 17時0分

画像提供:マイナビニュース

今回は、WSLでDockerを利用しコンテナを使う方法を解説する。原則、Dockerを使う場合には、WSLディストリビューションは、WSL2でなければならない。WSL1のディストリビューションでは、Dockerなどのコンテナ技術を使うことは原則できない。

WSLでDockerを使う場合、大きく2つの方法がある。1つは、WSLディストリビューションで通常のLinuxと同じく、Docker Engineをインストールしてdocker cli(Command Line Interface。dockerコマンド)経由で使う方法だ。この方法は、WSL上で動くという以外、LinuxでのDocker利用とほとんど違わない。ただし、WSL2環境自体がWindowsのコンテナーの中での動作なので、ネットワーク設定が異なることがある。

もう1つは、Win32側に「Docker Desktop」をインストールして利用する方法だ。この場合、GUIアプリケーションであるDocker Desktopは、Win32側で動作するが、コンテナーは、専用のWSLディストリビューション内で実行される。

なお、過去には、Hyper-Vを使う「Windowsコンテナ」をdockerコマンドで利用する方法が、Microsoftから発表された(現在でも利用可能)。このWindowsコンテナは、Dockerコンテナとは異なるものだが、仮想マシン内でLinuxを動作させることで、Dockerコンテナを利用することも可能だった。DockerとMicrosoftは技術的な提携を行い、dockerhubなどにも「Windowsコンテナ」が公開されている。

Windows側でWindowsコンテナが有効なら、Docker DesktopでもWindowsコンテナを扱うことができる。しかし、WindowsコンテナとLinux用のDockerコンテナ自体は、操作コマンドが同じというだけで、中身はまったく異なる。Microsoftのサイトやインターネットにある過去の記事などには、Windowsコンテナの話が少なくない。一見、Dockerコンテナの話と区別が付かないことがあるので注意されたい。ここでは、Linux上で動作するDockerコンテナとその利用についてのみ話を行う。また、ここでは、Dockerについての基本的な理解を持つユーザー向けの解説を予定している。
Docker DesktopとDocker Engine

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