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【インバウンド】桜の季節がもたらす経済効果は? - Visaが決済の動向を分析

マイナビニュース / 2024年5月22日 10時15分

画像提供:マイナビニュース

ビザ・ワールドワイド・ジャパンは5月21日、桜の開花シーズンと観光および決済額の増加との間の深い関連性を明らかにする、VisaNetデータに基づく分析結果を発表した。
○桜の開花と消費・訪日観光客数

2024年には、桜の開花期間中に、17の都道府県のうち13の都道府県で支出や訪日観光客数の顕著な増加が観察された。この傾向は、桜の開花前線、つまり南から北への移動とも関連性が見え、桜の開花の世界的な魅力とそれが世界中の観光客を引き寄せる魅力を効果的に示している。

桜のシーズン(3月~4月)の影響は都道府県の特性によって大きく異なると思われ、例えば、文化体験や自然志向の観光で人気のある京都、奈良、石川、山梨、三重などの県では、桜のピーク週には通常期間と比較して週間訪日観光客数が2倍に増加した。一方、商業と観光の主要ハブである大都市の大阪や東京などは、訪日観光客数の増加と桜の開花期間との直接的な相関関係は少ないものの、これらの都市では桜のシーズン中に週間訪日観光客数が60-70%増加した。

Visa Destination Insights (VDI)による分析で、訪日観光客の興味深い人口統計が明らかになった。特にシンガポール、インドネシアおよび香港からの旅行者は、桜のシーズン中、最も出費が多く見られた。さらに、ドイツやイギリスを含む長距離路線からの旅行者による総支出は大幅に増加したことがわかり、総支出は約95%から110%増加といった驚異的な結果が明らかになった。これは、旅行者数が70%から90%増加し、旅行一回あたりの支出が約15%増加したことに起因していると思われる。

○桜の開花とタッチ決済

桜が徐々に開花していくかのように、タッチ決済への移行も、滞在期間中、使用率が平均14%も上昇するという結果が出ている。この上昇傾向は、旅行の初日と7日目またはそれ以降の日のタッチ決済の浸透度を比較して計算され、訪日観光客が滞在する期間が長いほど、タッチ決済を利用する可能性が高くなることを示している。アメリカ、タイ、カナダ、フランスなど、タッチ決済成熟度が高い国や地域からの訪日観光客は、初日からこの支払方法をすばやく採用し、タッチ決済利用の増加傾向を大いに推進している。しかし、タッチ決済成熟度が低い国や地域からの訪日観光客は、4日目以降のタッチ決済使用率に目立った変化は見られないことがわかった。これは、典型的な旅行期間が短いためと考えられる。
○桜のシーズンに訪れる旅行者の支払いパターン

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