1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

マルウェア最新動向、Windows標的としたPython悪用と狙われる自動車に注意

マイナビニュース / 2024年5月23日 8時55分

画像提供:マイナビニュース

SANS Instituteは5月20日(米国時間)、「Adapting to Advanced Malware: Insights from the 2024 Cybersecurity Frontlines」において、2024年のマルウェアの傾向について分析結果を伝えた。その概要は次のとおり。

○Pythonの悪用

Windowsは多くのスクリプトの活動を追跡する「Antimalware Scan Interface (AMSI) - Win32 apps | Microsoft Learn」と呼ばれるツールを提供している。このツールはJavaScript、VBS、PowerShellなどのスクリプトのログ記録には役立つが、Pythonをサポートしていない。最近のWindowsを標的とする攻撃では毎日のようにPythonスクリプトを目にする。
○サプライチェーン攻撃

近年はサプライチェーン攻撃の話題をよく耳にする。サプライチェーン攻撃はセキュリティが堅牢な企業を侵害するために、脆弱な関連組織や依存関係にあるソフトウェアを侵害し、間接的に本命を攻撃する手法。過去に発生した「SolarWinds」の事案では、SaaS(Software-as-a-Service)の管理ソフトウェア「Orion」に埋め込まれていた悪意のあるコードがアップデートを通じて起動され、世界中の企業に被害が発生している。
○ランサムウェア

ランサムウェアはもはや古典的なマルウェアだが、依然として脅威は衰えない。ただし、被害者が身代金の支払いを拒否する傾向にあるため、犯罪収益は悪化している。システム管理者にはランサムウェアに対抗するため、適時イミュータブルバックアップを作成することが望まれている。
○情報窃取マルウェア

情報窃取マルウェアの目的は単純で、侵害したシステムの機密情報を収集して攻撃者に送信する。近年の情報窃取マルウェアが窃取する情報は主に次の5つ。

システム情報およびネットワーク情報
資格情報
ブラウザのCookie
Wi-Fi認証情報
暗号資産ウォレット

この攻撃の影響を軽減するために、ブラウザに搭載されたパスワードマネージャーの使用は避け、代わりに安全なパスワードマネージャーの使用が推奨される。
○ターゲットの拡大

近年はWindowsに加え、macOSも標的となっている。Appleデバイスの安全神話はすでに崩壊しており、macOSを標的とするマルウェアが確認されている。
○分析の妨害

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください