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ギャンブル等依存症への取り組みを学生とともに考える - ぱちんこ広告協議会が「依存問題勉強会」を開催

マイナビニュース / 2024年5月22日 18時30分

画像提供:マイナビニュース

一般社団法人 ぱちんこ広告協議会(PAA)は、ギャンブル等依存症問題啓発週間中の5月20日(月)に、全日本学生遊技連盟(学遊連)の協力を得て、学生と共に依存問題について考える「依存問題勉強会 ~学生と考えるぱちんこ依存問題」を開催した。

昨今、TVニュースなどでも話題になることが多いギャンブル等依存症。昨年に続いて行われた今回の勉強会では、依存問題勉強会PTの大石大氏とパチ7のハニートラップ梅木氏による司会進行の下、「依存に関する取組み」の状況および、学遊連のメンバーを交えたディスカッションで構成された。

「この業界において、依存問題は非常に重要な問題」という、ぱちんこ広告協議会 理事長の嶋田崇氏の開会挨拶に続いては、ギャンブルに問題がある人の回復支援施設である認定NPO法人ワンデーポートの理事・施設長を務める中村努氏が、依存に関する取組みを紹介する。

かつてギャンブルにハマり破綻してしまった経験を持つ中村氏だが、「失敗は大事であり、そのときの失敗や経験が自分の基礎になっている」と振り返る。そして、自身の経験を伝えるために、ワンダーポートを立ち上げたが、時代が変わり、社会が変わってしまっているため、「自分の経験を伝えても役に立たない」と冷静に分析する。

そして、ギャンブリング障害(Gambling Disorder)は、心身の機能障害だけでなく、社会的な障壁が重なって問題が起こると指摘。そのため、依存が病気だから治療すれば良いという話ではなく、社会的な障壁を取り除くことも重要であると続ける。

実際、障害支援には「医療モデル」と「社会モデル」があり、医療モデルはあくまでも治療で、環境の影響はあまり考慮しない。そして、世界的には、個人の特性ではなく、社会によって作られた問題として「社会モデル」を重視するが、日本では、ギャンブルに関する問題は医療モデルだけで、社会モデルについては考慮されていないという。

ギャンブルにはハマりやすい人とハマりにくい人がいるが、ハマりやすい人の特徴として、「衝動的」「強い不安」「一つのことに拘る」「負けず嫌い」「認知の歪み」などを挙げ、こういった個人的な要因に、社会的な要因が重なることで依存は起こるのだが、ニュース報道などでは、あまり社会的要因が語られることはなく、どちらかというと個人的な問題と捉えられがちだという。

そして、ギャンブルに関する問題は、病気や障害ではなく、"失敗"と捉えるべきだと中村氏は主張。「若い人は失敗できるのが特典であり、失敗の中から学んでいくべき。その意味では、パチンコは適度に失敗できるギャンブル」との見解を示した。

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