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愛知で「介助犬フェスタ2024」が開催 - 介助犬の役割とは?

マイナビニュース / 2024年5月27日 12時12分

これは残念なことだが、介助犬を連れて街の飲食店に入ったときに利用を断られてしまう、なんてケースが世の中にはまだ存在する。先の「身体障害者補助犬法」は、補助犬同伴者の受け入れを義務付けたもの。利用者にも補助犬の適切な行動や管理を義務付けており、補助犬の身体は清潔に保つこと、狂犬病などの予防接種は定期的に受けること、なども法律で明記されている。

では私たちが街中で介助犬を利用している人を見かけたとき、できることはあるだろうか? そんな問いかけに、渡邊さんは「お仕事中の介助犬には声をかけたり撫でたりせずに、そっと見守ってもらえたらと思います。ただ、介助犬が全てのことをサポートできるわけではありません。何か困った様子があれば、その利用者に「何かお手伝いしましょうか」と、ひと声かけていただければと思います」と話す。

「まずは皆さんに、介助犬について知っていただけたらと思います。私たちも、こうしたイベントなどを通じて啓発活動を続けていきます。実は介助犬の育成費用の90%以上は、皆さんからの寄付で成り立っています。店頭に置いてある募金箱に寄付する、チャリティーグッズを購入する、日本介助犬協会の個人会員になるなど、寄付にも色んな形がありますので、ぜひ協会のホームページを見て応援いただけたら嬉しいです」(渡邊さん)
○■介助犬のデモに大きな拍手

イベントの特設ステージでは、協賛企業である全国共済農業協同組合連合会(JA共済)による介助犬のデモンストレーションも行われた。車イスに乗っている女性が、介助犬を連れて外出するシーンを想定した内容だった。以下、簡単に紹介しよう。

冒頭、車イスの利用者が声をかけると、介助犬は口でタンスの引き出しを開けて「介助犬」と書かれた胴着を引っ張り出して利用者に渡す。その後、口で引き出しを閉めると、車イスに上半身をあずけて胴着を着せてもらうのだった。

また駅に着くと、利用者の落とした定期券を口で拾い上げた。自動改札では車イスの先頭に移動し、自身は後ろに後退しながら一緒に自動改札を通った。ここで観客からは大きな拍手。

このあとも喫茶店の店内では利用者が敷いたマットの上で行儀よく眠り、自宅で利用者が車イスから転げ落ちてしまったときは机の上に置いてあったスマートフォンをくわえて利用者のもとまで運んだ。人の急なアクションにもうろたえず、ひと吠えもせず、冷静な判断と的確な動作で利用者をサポートする姿に、観客は繰り返し拍手をおくった。

デモのあと、ステージには介助犬サポート大使の安藤美姫さんが登壇。チャリティーラッフルの当選者に、自身のサイン入り書籍を手渡しでプレゼントするひと幕もあった。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
(近藤謙太郎)



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