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レクサス「LM」はアルヴェルとの差別化を徹底できている? 実車で検証

マイナビニュース / 2024年6月3日 11時10分

上下に薄く左右をつなげたリアコンビランプは近年のトレンドだ。そこに「LEXUS」のロゴを並べている。リアウィンドーがミニバンとしては傾いていることにも気がついた。ここからも他のレクサスとのつながりを感じるし、翼型のコンビランプで存在感をアピールしたアルヴェルよりシックで上品に思える。

中国やアジアでも、アルヴェルは「存在感の強さ」が評価されているという。LMはそれとは異なる方向性だ。レクサスブランドとしての統一感をしっかりと感じ取ることができた。
運転席まわりは仕事場っぽい?

LMは言うまでもなく後席が特等席だが、そのあたりは別稿でお伝えするとして、本稿では前席について詳細に見ていきたい。

まずインパネまわりについて書くと、メーターとセンターディスプレイは一体化しており、ミニバンとしてはそれらが高い位置にあることに気づく。やはり高めにセットされた幅広いセンターコンソールとともに、ミニバンというよりもSUVっぽい雰囲気となっている。

メーターとセンターディスプレイを黒くて四角いボックスに収めたような仕立ては、オフィスっぽくもある。オーナーは後席にいて、ショーファーが仕事として運転するという、このクルマのキャラクターが伝わってくる。

仕立ては2,000万円という価格からすると、すっきりしている。でも、ゴテゴテした装飾がないからこそ、仕立ての良さがストレートに伝わってくるし、ブロンズカラーのアクセントが絶妙に効いている。ゴールドやシルバーではなく、この色を選んだ見識に感心した。

4人乗り仕様は前席と後席空間との間にパーテーションがある。ピラーよりも後ろにあるのでドライビングポジションへの影響はないが、左後方の死角が大きめになることも教えられた。

ここまで見てきた限りでは、アルヴェルとの差別化は明確で、多くの人がレクサスブランドのミニバンと認識するのではないかと思った。

日本で販売しなかった先代LMは、グリルやリアコンビランプをレクサス風にモディファイした以外は先代アルヴェルそのままで、インパネも基本的に共通だった。さらに高級なアルヴェルが欲しいという要求にはそれで良かったのかもしれないが、新型は欧州などでも展開することになっている。それを考えればここまでの差別化は必須だっただろうし、その目的は十分以上に達成されていると感じた。

森口将之 1962年東京都出身。早稲田大学教育学部を卒業後、出版社編集部を経て、1993年にフリーランス・ジャーナリストとして独立。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員を務める。著書に『これから始まる自動運転 社会はどうなる!?』『MaaS入門 まちづくりのためのスマートモビリティ戦略』など。 この著者の記事一覧はこちら
(森口将之)



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