やっぱり1位はアノ対局? プロ棋士とファンが選ぶ、2023年度のベストバウトを発表!!【前編】
マイナビニュース / 2024年6月13日 11時30分
プロ・アマ問わず将棋界のすべてがわかる将棋総合誌『将棋世界』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)の人気特別企画「熱局プレイバック」が2年ぶりに復活!プロ棋士と将棋ファンが選んだ2023年度のベスト対局をランキング形式で発表しています。そこで本稿では、2024年6月3日に発売された『将棋世界2024年7月号』掲載のプロ棋士のランキング結果より、1位部分を前編として、抜粋してご紹介します。日々激戦を繰り返すプロ棋士にとっても、やはりあの対局は特別なものだったようです。
(以下、抜粋)
○藤井聡太VS永瀬拓矢「歴史が動いた逆転劇」
現役棋士が選ぶ2023年度ベスト対局の第1位は、藤井聡太が八冠全制覇を達成した王座戦第4局である。激烈なねじり合いの末に終盤で抜け出した永瀬が勝勢となったが、一分将棋でまさかの落手。藤井玉に詰みがあったことに気づいた永瀬が頭を掻きむしって苦しむ姿は、観る者すべての心を動かした。手垢のついた言葉だが、将棋は残酷だ。だからこそこれだけ観る者の心を揺さぶり、惹きつけるのである。
「綿密に練られた作戦で時間をリード。藤井挑戦者の勝負手も受け止めながら、痛恨のミス。永瀬王座の表情が印象に残る」(谷川浩司十七世名人)
「八冠達成の劇的なドラマが印象的」(佐藤康光九段)
「お互い粘り強さを発揮し、永瀬王座が抜け出したところへ△5五銀が印象に残る」(深浦康市九段)
「この将棋は外せませんでした」(広瀬章人九段)
「定跡を離れてからハイレベルの攻防が続き、熱戦だった。八冠達成という意味でも大きな対局」(石井健太郎七段)
「八冠達成にふさわしい熱戦だったと感じました」(八代弥七段)
「八冠誕生。歴史に残る一局」(村田顕弘六段)
「大逆転での八冠達成は、選ばれた人と思わざるをえない」(瀬川晶司六段)
「苦しい局面でプレッシャーをかけ続けることによって生まれた大逆転劇。人間同士の名局」(伊藤真吾六段)
「状況も相まって、手に汗握る大熱戦だった」(池永天志六段)
「歴史に残る大熱戦」(服部慎一郎六段)
「永瀬城からの進撃を竜の力で懸命に食い止める七冠王。最後も劇的な幕切れでした」(今泉健司五段)
「一分将棋は恐ろしい……」(石川優太五段)
「八冠誕生の一局。解説で現地にいたのですが、永瀬先生の前向きな立ち振る舞いに胸を打たれるものがありました。感動する対局でした」(宮嶋健太四段)
「何もかもが劇的で、衝撃的だった」(石本さくら女流二段)
(特別企画 熱局プレイバック プロ棋士が厳選した2023年4月~2024年3月のベストバウト10+α! 構成/大川慎太郎)
(将棋情報局)
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