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「iPhoneにマイナンバーカード」、疑問点を取材してまとめてみた

マイナビニュース / 2024年6月3日 11時30分

iPhoneにマイナンバーカードの情報を登録するのは、マイナンバーカード内のデータを「コピー」するだけなので、それまで使っていたプラスチックのマイナンバーカードはこれまでと変わらずに使えます。

プラスチックのマイナンバーカードは、いわば“原本”として自宅に大切に保管しておき、ふだんはiPhoneをマイナンバーカードとして使えるようになるわけです。
もしiPhoneをなくしたり盗まれた場合、誰かに悪用されちゃう?

前述の通り、ウォレットに保存したカードの情報にアクセスするためには、サイドボタンをダブルクリックしてFace IDかパスコードによる認証を済ませる必要があります。ご存じの通り、Face IDのプロテクトは強固なので、パスコードの漏洩にさえ気をつけていれば第三者による悪用の心配はありません。ちなみに、Face IDでの認証が済んでいない状態では、マイナンバーカードがiPhoneに登録されているかどうかも分からないため、その点も安心といえます。
iPhoneはネットにつながっているだけに、マルウエアなどが使われてオンラインで盗まれないか?

マイナンバーカードの情報は、iPhone内のセキュア領域(Secure Enclave)に暗号化されて保存されます。セキュア領域は、クレジットカード情報やFace IDのデータなど、重要な個人データをハードウエアで暗号化して保存するストレージ。セキュア領域に保存したデータにアクセスできるのは認められた一部のアプリだけで、Face IDやTouch ID、パスコードでの認証を経る必要があります。

このセキュア領域は、アップルさえも参照できないほど強固な保護機能が備わっており、マルウエアなどのアプリがマイナンバーカードのデータを覗き見たり、インターネット経由でアクセスされる心配はありません。

うっかりiPhoneを紛失した場合でも、パスコードが漏れない限りはアクセスされる心配はありません。「探す」アプリから遠隔でデータを消去する機能もあるので安心できます。
病院などの端末がiPhoneに対応するまで時間がかかる可能性も

現時点での課題として、病院などに設置されているマイナンバーカード対応受付機が、構造上「プラスチックのマイナンバーカードにしか対応していない」製品が多い、ということが挙げられます。カードを置く部分がiPhoneでのタッチには対応しておらず使えない、というわけです。

2025年春後半のiPhoneでの対応開始までに受付機の改良が進められるとみられますが、当初はプラスチックのマイナンバーカードも持ち歩かなければならない状況になるかもしれません。
(磯修)



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