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福士蒼汰、撮影中に叫んだ松本まりかを見て台本にない涙「感情的になって…」

マイナビニュース / 2024年6月3日 20時1分

「だから俺は何があってもとことん、まりかに付き合います、と。何があっても、まりかを信じる。これってけっこう大変なんです。(劇中で佳代が)四つん這いになって、圭介から『つらかったことを言え!』と言われるシーンがあって。でもまりかは言えなくて、すごく大変だったんです。そしたら急にギャーッと叫びだしたんです。中に入っているのは役者とカメラマンと、数人しかいなかったんですけど、外で聞いていたスタッフがみんな台本を開いて『そんなシーンだったっけ?』って。どこかの部族の儀式をとっているんじゃないかという気分になるくらいすごいシーンだった。あれでまりかは何かを得たんじゃないかと思うくらいにすごかった。本人も言っていたけど、佳代という人間が脱皮して大きくなることと、松本まりかが大きくなっていくことは、彼女の中ではつながっていたと。だいぶ大きな作品だったと言っていますし、その現場を見ていた俺もそう思いました」と振り返った。

心を鬼にして“圭介という役”になりきり、佳代を追い詰めたという福士は「そのシーンは感情的になって、いろんなことが言えなくなってしまったんですけど。自分でも覚えているのは、(佳代に向かって)『もう1回言え!』というセリフは、台本では1回か2回だけだったんですけど、『今のはあかんやろ、絶対に(心が)入ってないやろ』ということで(本番では)ずっと言い続けていた。本当にヒドいなと思いますけど、でも圭介ならそうするんだろうなと思ったんです。意識的ではないけど、もう1回言わせたいという思いがあった。セリフ以上のことを言っていた気がしますね」と述懐。

福士の懺悔にも似た思いを受け止めながらも「それは言ってたね」と笑った大森監督は、「あそこ、最後に圭介は目に涙をためているんですよ。俺もあそこのシーンは好きなんですよ。あの状態で涙がこぼれそうになっているというのは台本に書いているわけではなく、たぶん勝手にやっているんだと思うんですよね。これはそういう映画なんですよ。感情移入で泣けるという映画ではなくて、すごいものを見ちゃったなという涙。だからいちばん美しい、だって意味に回収されない涙だから。だから福士蒼汰はすごいと思った」としみじみ語った。

観客からは「圭介の方が中の人に引っ張られたのか、中の人がたぐり寄せていったのか。そういう感覚で映画を観ていたんですが、ご自身と、監督とでそのあたりはどう考えていたんですか?」と質問が。「すばらしい!」と感心した様子の福士は「自分が圭介に乗り移っていったという感覚でしたね」と返答。その理由として『BLEACH 死神代行篇』のようなコミック原作の映画は、自分とは違う人物にならなくてはいけないが、本作のような作品の場合は「うそをつくと、どんどんと真実味がなくなっていくから」だと付け加えた。

(C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会



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