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原作者の意見が脚本家に伝わらなかった…『セクシー田中さん』制作トラブル、小学館報告書でも“齟齬”露呈

マイナビニュース / 2024年6月4日 5時0分

こうした点を踏まえ、「日本テレビは、本来、芦原氏の意向を本件脚本家に伝え、原作者と脚本家との間を調整するという役割を果たしていない可能性がある」とし、「原作者の意見が、摩擦を回避できる程度に十分に、脚本家に伝わらなかったことが問題である」と指摘。

さらに、「プロデューサーにとって、(出版社の)担当編集者はワンオブゼムの交渉相手であり、本来であれば第一に尊重すべき原作者の優先順位を下げてしまっていることもあるように思われる。本事案でも脚本家の意見というより、演出家の希望にも重きがあったのではないだろうか」と推測した。

一方、日テレの報告書では、脚本家が日テレの担当者に対し、芦原さんからの指摘が厳しい口調でそのまま読むのがつらくなったことから、咀嚼(そしゃく)してから伝えるよう依頼したことを受け、日テレの担当者は「伝えるべき情報」を咀嚼して脚本家に伝えるようになったとしており、「少なくともA氏(日テレ担当者)は本件原作者の修正点の指摘やその理由等伝えるべき情報はすべて本件脚本家には伝えている認識」と説明。

また、芦原さんから脚本家への評価が厳しくなった際には、日テレの担当者から小学館の担当者へ「プロットや脚本はコアメンバーの意見を基に本件脚本家が執筆しているのであって、本件脚本家だけの意見ではないことを繰り返し説明していた」としている。
○思いがけぬ脚本家への批判「重圧を感じたのかもしれない」

小学館の報告書では、脚本家がクレジット表記に関して不満を持ち、SNSに投稿したことを「重大な局面」と位置づけている。それに対し、芦原さんがSNSとブログで経緯説明(「アンサー」と呼称)したいと強く希望し、その作業を小学館の社員も協力していた。

だが、この「高リスク事案」(小学館報告書)について、担当常務や法務室、広報室へ報告・相談がされていなかったことから、「日頃からリスク対応を行っているこれら部署に相談があれば、同氏の投稿を止められなかったとしても、起こりうるさまざまなリスクの説明はできたかもしれない」とし、「芦原氏の投稿は、炎上被害に対する反論投稿であったが、思いがけず本件脚本家に批判が向けられたことについて、責任の重圧を感じたのかもしれない」と推測した。

そして、今後の再発防止策には、「作家や編集者がSNSによる論争の矢面に立つようなことが生じた場合は、作家や編集者が孤立しないように、事案に応じて、会社が楯となって情報発信することを検討することが望ましい」と盛り込まれている。



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