JA横浜×CTC、目的特化型の生成AIを活用して業務効率化をめざす実証実験
マイナビニュース / 2024年6月4日 17時45分
横浜農業協同組合(JA横浜)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月4日、米AITOMATICの目的特化型の生成AIサービスを活用し、事務手続きの効率化に関連した実証実験を開始することを発表した。
○実証実験の概要
JA横浜は、金融、共済、直売所の運営、農業資材の販売、生産者への指導など多岐にわたる業務を展開しており、業務経験が浅い職員にとっては、問い合せ対応や業務内容の確認に多くの時間を費やすという課題があったという。
この課題を解決するためにJA横浜は、ベテラン職員並みに回答できるチャットボットの開発を念頭に実証実験を開始する。特に事務手続きや業務マニュアルが多い貯金や取引時確認などの信用事業を対象に、生成AIを活用したチャットボットを導入する。
○実証実験までの準備
実験に先立ち、質問に対してどのような観点で目的の情報が記載されたマニュアルを参照しているかのヒアリングをベテラン職員へ行い、そのノウハウに倣って回答を導くようチャットボットへ学習させた。曖昧な質問に対しても正しいマニュアルを参照できるように、質問を繰り返すことで質問の目的を明確にするとのこと。
チャットボットの精度向上のため、職員が実際に利用してフィードバックとチューニングを重ね、精度検証および改善を図る。また、CTCひなりが提供する「データプレパレーションサービス」を利用して、マニュアル内の複雑な図や表に文字情報を付与してデータ化することで、チャットボットのさらなる回答精度の向上も目指しているという。
AITOMATICの目的特化型の生成AIを活用した今回のチャットボットは、曖昧な問い合わせに対しても文脈や状況に応じて自動的に判断し、適切な回答を導き出すもので、問い合わせに関連する事務手続きを推論し、質問の趣旨や意図を確認して想定する質問候補を返すことができるという。
さらに、貯金やネットバンキングなど特定の領域ごとに生成AIを分散させて開発しているため、回答精度のチューニングメンテナンスも容易とのことだ。
(早川厚志)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
コリニア株式会社と横須賀市は自治体の実務に即した、RAGを活用した生成AIツールの実証実験を行っています。
PR TIMES / 2024年6月11日 17時45分
-
コリニア株式会社と横須賀市によるRAGを活用した生成AIツールの実証実験開始のお知らせ
PR TIMES / 2024年6月11日 17時45分
-
JA横浜とCTC、生成AIを活用した業務効率化の実証実験を開始
PR TIMES / 2024年6月4日 12時45分
-
社内問い合わせを効率化する「生成AIチャットボット RAG導入パッケージ」提供開始
PR TIMES / 2024年6月3日 10時45分
-
イーデザイン損保とNTT Com、生成AIを活用した顧客接点の高度化の実証実験を実施
@Press / 2024年6月3日 10時0分
ランキング
-
1HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと
ITmedia PC USER / 2024年6月21日 12時0分
-
275歳のペルソナ使い!?外伝作品『ペルソナ5X』で「カッコ良すぎるおばあちゃん怪盗」が登場し話題に
インサイド / 2024年6月21日 16時0分
-
3U-NEXTにも海外クレカ規制の波 成人向け「H-NEXT」、Visa/Master決済を一時停止に
ITmedia NEWS / 2024年6月21日 18時17分
-
4アンカー新ロボット掃除機、進化点は? 「オゾン水」で床を除菌掃除、清潔性にこだわり
マイナビニュース / 2024年6月21日 11時1分
-
5「アンメット」第10話、「生意気」発言に「おっさんずラブ」ファンが歓喜の理由 「とある人を思い出してしまって」
ねとらぼ / 2024年6月21日 19時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください