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受賞各社から開発秘話が続々、「カメラグランプリ2024」贈呈式

マイナビニュース / 2024年6月4日 21時0分

ニコン光学副本部長の石山敏朗氏は「企画の立ち上げ早々から、メンバーが意欲的にコンセプトを練り込んでいった。大口径のZマウントの特徴を生かすだけでなく、135mmの焦点距離で撮影するシーンを想定し、絵作りのポイントを分析してどうすれば新たな表現に到達できるかを議論していった。収差のバランス、特殊硝材、低反射コーティングなど、ニコンの光学技術を総動員して開発した。何気ない日常を非日常に変えるレンズ、被写体の一瞬を見事に輝かせてくれるレンズとして、多くの人に使ってもらいたい」とコメントしました。

○カメラ記者クラブ賞:【企画賞】富士フイルム「INSTAX Pal」

カメラ記者クラブ賞の企画賞に輝いたのは、富士フイルムの新趣向カメラ「INSTAX Pal」。

富士フイルムでチェキ事業を統括する力丸陽太氏は「Instax Palは富士フイルムにとっては衝撃的な製品で、Instaxシリーズなのにチェキプリントが出てこない。当初、カメラを歩かせたり飛ばしたりしたら面白いだろうな…と検討したこともあった。超広角レンズの存在もあり、これまでにない体験ができるユニークなカメラに仕上がったと感じている」と語ります。

○カメラ記者クラブ賞:【企画賞】DJI「Osmo Pocket 3」

カメラ記者クラブ賞の企画賞に輝いたのは、DJIのジンバル搭載カメラ「Osmo Pocket 3」。

DJI JAPAN代表取締役の本庄謙一氏は「Osmo Pocketシリーズは、ユーザーに新しい撮影スタイルを提供したい、というコンセプトで開発した製品。3世代目で1インチセンサーを搭載でき、暗い場所での画質が大幅に向上した。1インチセンサーの搭載で小型化するのが大変だったが、背面液晶を大型化しつつ回転機構を備えるなど、満足できる製品になった」と手応えを語りました。

○カメラ記者クラブ賞:【技術賞】ニコンZ 8の「オートキャプチャー機能」

カメラ記者クラブ賞の技術賞に輝いたのは、ニコンのフルサイズミラーレス「Z 8」の「オートキャプチャー機能」。

ニコンの今藤和晴氏は「被写体の変化をとらえ、あらかじめ設定した撮影条件に合ったことをAIが検知すると自動で撮影する機能。撮影者の危険を回避したい、時間を削減したい、さまざまな撮影に挑戦したい、という開発者の思いで作り上げた。狙った撮影ができなかったり、突然撮影が始まったりと開発は苦労したが、プロのニーズに応えられる機能に仕上がったと感じる。ファームウエアのアップデートによる新機能の追加はニコンが重視しているポイントで、ユーザーからも支持されている。今後も、ユーザーの視点に立って新しい撮影体験を提供していきたい」と抱負を述べました。

○カメラ記者クラブ賞:【功労賞】カメラザックメーカー「ラムダ」のカメラザック

カメラ記者クラブ賞の功労賞に輝いたのは、カメラザックメーカー「ラムダ」。過酷な山岳撮影向けに設計したカメラザックで評価を得てきましたが、2023年8月に事業を終了。その功績が認められての受賞となりました。

ラムダ社長の佐久間博氏は「事業を開始して、当初は3年持つか、5年持つかと五里霧中でやっていたが、カメラ記者クラブが縁でカメラ誌の新製品コーナーで紹介してもらえた。フィルムカメラ全盛期は、山や公園でラムダのカメラザックを使っている人を見ることが多く、うれしくて声をかけたりしたこともあった。40年間続けられたのは、多くの山岳写真家や写真愛好家に支えてもらったからだと感じている」と振り返ります。
(磯修)



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