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NTT Com×ARAV、建機に後付け可能な遠隔操縦ソリューションを提供開始

マイナビニュース / 2024年6月7日 9時18分

画像提供:マイナビニュース

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は6月6日、ARAVの建機遠隔操縦システム「Model V(モデル ブイ)」と通信環境の構築などを組み合わせた遠隔操縦 / 自動化ソリューションの提供を開始したことを発表した。

Model Vはさまざまなメーカーの建機に後付け可能で、遠隔操縦や自動化を実現する。5Gに加えて「Starlink Business」を通信回線として利用でき、山間部など通信環境構築が困難なエリアの現場作業を支援するという。

○ARAVのModel V

建機に後から取り付けるModel Vは、アタッチメントを個別にカスタムして開発するためさまざまな型式の建機に搭載可能。ARAVによると、同社のアタッチメントは市販建機の84%に対応するという。

新型の建機だけでなくすでに保有している建機にも装着可能であり、建機を新たに入れ替えることなくソリューションを導入できる。また、ARAVのModel Vを装着した場合でも遠隔操縦専用機となるわけではなく、無人と有人を切り替えて運用できる。

1人の操縦者が一度に操作できるのは1台のみだが、操縦する建機は切り替え可能だ。自宅にいながら、午前中は東北の現場の建機を動かし、午後は関東の現場の建機を動かす、といった働き方も不可能ではない。

また、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink」の他にも、メッシュWi-Fiソリューション「PicoCELA(ピコセラ)」や、映像伝送ソリューション「Zao-SDK」などと組み合わせて利用することで、現場全体の通信エリア化や映像伝送の低遅延化も期待できる。

○NTT Comがソリューションを一括提供

今回提供を開始するソリューションは、NTT Comが窓口となって一括提供する。後付け可能なModel Vと、遠隔操縦に必要なネットワークや映像伝達ソリューション、IoTプラットフォームなどを組み合わせて提案するとのことだ。

ARAVの建機遠隔操縦ソリューションに加えて、NTT Comが各現場の要件に合わせた通信環境を組み合わせて提供することで、建設業界における生産性向上や働き方改革などに貢献する。なお、各現場に応じて個別の見積もりとなるため具体的な金額は開示されていないが、想定価格はおよそ数百万円~数千万円規模とのことだ。

同ソリューションを活用することで、災害対策や粉塵の多い現場、土砂崩れのおそれがある現場など、危険な現場から物理的に操縦者を遠ざけて事故防止が図れる。また、有線の引き込みが困難な現場やキャリア通信が入らない山間部などでの遠隔操縦も期待できる。

ソリューション発表会では、NTT ComのOPEN HUB Park(東京都 千代田区)から千葉県柏の葉の建機を操縦する様子がデモとして披露された。操縦の信号および映像はStarlinkで伝送されている。
(熊谷知泰)

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