1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

ホテル向けセルフチェックイン端末に脆弱性、予約を閲覧可能

マイナビニュース / 2024年6月9日 17時10分

画像提供:マイナビニュース

セキュリティ企業のPentagridは6月5日(現地時間)、「Kiosk mode bypass for an Ariane Allegro Scenario Player based hotel check-in terminal|Pentagrid AG」において、Ariane Systemsの宿泊施設向けセルフチェックイン/チェックアウト端末から脆弱性を発見したと報じた。この脆弱性を悪用すると、攻撃者はチェックイン/チェックアウトアプリケーションの「Ariane Allegro Scenario Player」を強制終了させて個人識別情報(PII: Personally Identifiable Information)、予約情報、請求書などを閲覧できるとされる。

○ホテル向け端末が抱えている脆弱性の概要

Ariane Systemsの宿泊施設向けセルフチェックイン/チェックアウト端末は、Windows上で動作するキオスク端末とされる。通常、この端末が設置された施設にはフロントに従業員が配置されておらず、宿泊客は端末を操作してチェックイン、チェックアウトの手続きを行う。

チェックインの手続きは、最初に予約コードまたは自分の名字を入力して宿泊予約を確認する。このとき名字にシングルクォートを含めて検索すると、アプリケーションが動作を停止する。この状態で再度画面をタッチすると、Windowsがアプリケーションを強制終了するか尋ねてくるため、強制終了させるとWindowsのデスクトップ画面が表示される。

この状態になると、宿泊客は通常のWindowsコンピュータとして操作が可能になり、内部のデータを閲覧できるようになる。ただ、幸いなことにUSBポートなどは無効になっており、データの持ち出しはできないとみられている。

○対策

Ariane Systemsはすでにこの脆弱性を修正し、端末のアプリケーションを更新したとされる。しかしながら、Ariane Systemsは本件に関する情報を公開していないため、すべての端末が更新されたかはわかっていない。

Pentagridは脆弱性の有無を心配する宿泊客に対し、Ariane Systemsに問い合わせてから端末を操作することを推奨している。また、Ariane Systemsのセルフチェックイン/チェックアウト端末を導入している宿泊施設には、セキュリティ脆弱性が存在するか確認し、必要に応じてアップデートをベンダーに依頼することが望まれている。
(後藤大地)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください