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マツダの新車「CX-80」は新色が2色! 流行りの「カッパー」をどう料理した?

マイナビニュース / 2024年8月30日 8時0分

クルマの取材をしていると、最近は「CMF」(カラー、マテリアル、フィニッシュ)の担当として女性デザイナーが登場してくることが多くなっている気がする。自動車業界に、何か新しい風が吹いているのだろうか?

「それはありますね。特にカラーの領域というのは、新しさも大切ですし、『クルマに凝り固まらないこと』も大事です。そういう新しい感覚を持ったデザイナーと、我々のような『ゴリゴリのクルマ好き』みたいな人たちが一緒に何かを作るときに、うまく合致すると、割といいものができるんです」

今回のメルティングカッパーでも、いい化学反応が生まれたらしい。

「すごくいい色でも、クルマに塗ると違和感がある場合があります。『その違和感が新しさだよね』ということで、売り出す場合もあります。ただ、今回のメルティングカッパーに関しては、クルマという『動体の美学』を持ったモノに合う、すごくいい色に仕上がっていると思います」

赤の新色には熟練のデザイナーが関わっていた!

「アーティザンレッドプレミアムメタリック」は「ソウルレッドクリスタルメタリック」に代表されるマツダの「匠塗」(同社いわく、熟達した職人の手塗りに迫る特別な塗装技術)に追加となる新色。「ラージ商品群」専用色として新たに開発した深みのある赤で、海外で売る「CX-90」にも採用している。

マツダを象徴する「赤」を新しく作るのは、どう考えてもプレッシャーが大きそうな仕事だ。今度の赤はどんな赤? 玉谷さんに聞いた。

「シンプルに言うと、赤ワインの熟成をどんどん進めた感じの色です。特にラージ商品群に合うように、極端なくらいに深みをつけています。どんなクルマに塗っても似合う色かというと、そうではないというところまで踏み込みました」

マツダの赤といえば「ソウルレッド」だが、この色は進化を重ねている。初出時は「ソウルレッドプレミアムメタリック」という名前だった赤が、今では「ソウルレッドクリスタルメタリック」に生まれ変わっている。「クリスタルを見慣れた目でプレミアムを見返すと、『あれ、こんなに若々しくて軽快な赤だったっけ?』という感じがします。クリスタルは、そのくらい落ち着いた赤になっています。そのソウルレッドを残しながら、もう一段階、深い色を目指したのがアーティザンレッドです」というのが玉谷さんの解説だ。

アーティザンレッドの開発には、ソウルレッドの誕生と進化に携わった熟練のデザイナーが関わっているとのこと。玉谷さんによれば同氏は、カラーデザイナー畑で育った人物でありながら、最終的にはカラーの技術者、生産サイドと「がっぷり四つに組んで、課題を解決していく」レベルにまで達した「すごい存在」なのだそうだ。このデザイナーは定年退職の年齢に達しているらしいが、若手に技術継承をする必要もあって今でも同社に残っており、新色の開発にも関与しているという。

CX-80のボディカラーラインアップは全8色。「CX-60」(全7色)と比べると「ソニックシルバーメタリック」がラインアップから外れて、新色2色が新たに追加となった格好だ。
(藤田真吾)



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