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労働⼈⼝激減の時代だからこそ究極の属⼈化 第1回 なぜ、「究極の属人化」が必要だと考えるのか

マイナビニュース / 2024年6月13日 7時0分

ビズリーチはAIやChatGPTを活用して、職務経歴書を自動作成してくれるサービスを開始しました。経験や希望を正しく言語化すると良い職とのマッチ度合いが向上するのですが、このサービスでは、ユーザーが言語化できる以上のクオリティでアレンジをAIが行うことで職務経歴書がより精巧に作成されます。しかも最短30秒ほどで職務経歴書を作成でき、利用した人は企業からの面談案内が4割増えたというデータもあるそうです。

自身の経験や希望(感性やニュアンス)を言語化するのは一定の鍛錬と能力が必要です。そのため、特に若手の求職者にとっては、テクノロジーのサポートによる的確な表現によって、マッチング精度が向上して仕事に出会う機会が増えるのは素晴らしいことです。

その一方で、志向や価値観の変化も起きています。新卒の就職活動において、Base Me(旧:エシカル就活)というサービスを昨年知りました。筆者はこのサービスの視点の新しさや意義の深さに感銘を受けました。

これまで、会社名や待遇、キャリアパスなどにフォーカスした新卒の就職活動が長らく盛んでしたが、今の学生の中には「社会課題解決」という軸で就職先企業を選ぶ人がいるようです。企業側からしても、価値観や果たしたい未来が一致しているので離職率が低く、出会う学生の質が向上しているという体感があるそうです。当該企業によると、新卒学生約50万人のうち、1割ほどにこのようなニーズがあるとのこと。

余談ですが、大谷翔平選手をはじめ今の20代には本当に優秀な方が多いという実感があります。筆者が関わる機会の多いスタートアップ界では、2014年前後に社会人になった年齢層の起業家が多く、その理由を探ったところ「東日本大震災時に学生だった」ことが分かりました。

当時、学生として自分も他者を助けたいと痛切に感じたことをきっかけに起業したり社会課題への貢献意義を持ったりした人が多く、その先輩たちの背中を見て「自分も!」と後に続いた学生が多かったのです。あの未曾有(みぞう)の大災害は本当に辛いことでしたが、そのような出来事をきっかけに社会に貢献しようと自ら行動する人が増えたことには、少しだけ救われるような気持ちになります。
国の成長にはイノベーションが必要

1989年の世界の時価総額ランキングではTOP50に日本の企業が32社入っていましたが、2024年は1社(トヨタ)のみです。日本の「失われた30年」の要因は複合的ですが、日本の産業界でイノベーション(革新)が起きていないことが理由の一つに挙げられます。

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