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窓辺の小石 第169回 NCSI ~ネットワーク接続捜査班

マイナビニュース / 2024年6月7日 17時46分

Androidや他のOSでもHTTPを使うところは同じ。ただし、何をもって正しくアクセスできたのか、という判定は異なるようだ。たとえば、AndroidやChromebookでは、http://connectivitycheck.gstatic.com/generate_204 を、アクセスしてレスポンスが204 No Contentとなるかどうかを判定している。これについては、Network Portal Detectionに記述がある。

HTTPによるインターネット接続の検出は、公衆無線LANサービスなどで使われる「キャプティブ・ポータル」の検出にも使われる。キャプティブ・ポータルとは、インターネット接続前にユーザー登録や利用許諾条件の確認などに使われるものだ。この場合、HTTPでインターネット接続チェックを行うと、正しくHTTPは動作するものの、期待していた結果が得られない。NCSIの場合では、HTTPは成功しても正しい文字列を得ることができない。

ただし、キャプティブポータルの実装にはいくつかの方式がある。HTTPの302 Redirectが返される場合もあれば、511 Network Authentication Requiredのときもある。あるいはICMP リダイレクト(レイヤー3、IPレベルでのリダイレクト)を使う、DNSサーバーへのリクエストを横取りして、キャプティブポータルのHTTPサーバーアドレスを返す、といった方式がある。

Windowsの場合、正しい文字列が得られない場合には、キャプティブ・ポータルが動作していると判断し、Webブラウザを起動する。

なお、NCSIのHTTPサーバーは、かつてはAzureでホストしていたが、現在ではAkami Technologies社のCDN(Content Delivery Network)に移行している。世界中でWindowsが起動するときにアクセスするので、コマンドでちょっとぐらいアクセスしても大丈夫だろう(そうでなければ、却って問題)。いちいち、ネットワーク接続フライアウトやコントロールパネルを開かなくても、コマンドラインからcurl.exeやInvoke-WebRequestなどを使って、簡単にインターネット接続をテストできる。

curl.exe http://www.msftconnecttest.com/connecttest.txt
Invoke-WebRequest "http://ipv6.msftconnecttest.com/connecttest.txt"

として、“Microsoft Connect Test”が返れば、インターネット接続は問題ない。

今回のタイトルネタは、NCSIからの連想で米国TVドラマ「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」である。2003年から続く軍隊物と犯罪捜査物を合わせたドラマ。1995年から続いた「犯罪捜査官ネイビーファイル(JAG)」のスピンオフとして始まったが、こちらの方が長寿番組となった。
(塩田紳二)



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