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『虎に翼』岩田剛典、花岡の生き様は「武士だった」 最初から“餓死”を念頭に置いて演技

マイナビニュース / 2024年6月10日 8時15分

花岡が寅子とは違う人と婚約したことを、彼の盟友であると轟太一(戸塚純貴)たちに話した時、轟から「それでいいのか?」と問い詰められたシーンも描かれたが、岩田はその時のやりとりについても、花岡らしくて「1本芯が通っていました」と感じたそうだ。

「その時は、『なんてやつだ!』と思われたわけです。あれだけ寅子に対して恋心を抱いているように見せときながら、切り替え早いなと、視聴者の皆さんも思ったかと。その裏側は徐々に明らかにされていきますが、花岡は誰にも相談せず自分1人で勝手に決めるタイプなんです。多くは語らず、思いを発しながらも身を引くという点が、花岡のすごく男らしいところだなと。自分が決断したことなら、人に何を言われようとも『男に二言はない!』みたいな武骨さも含め、武士だったんだなと思いました。また、花岡は轟に、自分の信念を曲げずに生きていくと誓うと宣言しましたが、実際にその通りに最後まで信念を貫いた結果、自分の命を落としてしまいます。なかなか現代にはいない武士っぷりだったかと」

○花岡にとっての寅子は「自分のなりたい理想像」だった

寅子と花岡は、いわば心の通じ合った同志だったのかもしれない。岩田自身は、花岡が寅子のどんな点に惹かれていると感じたのだろうか。

「寅子の物怖じせず、しっかりと自分の意見を面と向かって言うというところです。そこはまさに、花岡が憧れる大きな要素だったのかなと思います。彼女に対しての恋心もそうですが、ある種、自分のなりたい理想像を体現しているのが寅子だったのかなとも感じました」

また、花岡と寅子とが結婚に至らなかったことや、他の女子部のメンバーの人生についても「『虎に翼』という物語で、花岡や寅子たち同級生は、シンプルに自分の夢や仕事などを全員が追っています。その道の途中で、家庭を持つかどうかといった人生の選択も迫られますが、今の時代ならもうちょっと自由な選択ができるのかなと思いつつ、当時の時代背景だとこうなんだなとも思いました」と他の登場人物についても思いを馳せた。

花岡の死を知った寅子が、日比谷公園で涙するというシーンにはきっと多くの視聴者が涙したのではないだろうか。岩田は伊藤について「本当に立派な座長さんで、心身ともに強いし、『なんなんだ! この人は!』というぐらい度胸があるパワフルな女優さんなので、今回共演できてすごくうれしかったです。女優としての魅力だけじゃなくて、彼女自身のフランクな性格が、作品に血として通っている部分がすごく大きいかなと。また機会があればね、別の作品でもご一緒できたらうれしいなと思います」と心から称える。

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