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「体毛が濃いとはげる」「ストレスは薄毛に影響する」「ワカメは髪に良い」など、髪の毛の疑問や噂を研究者に聞いてきた

マイナビニュース / 2024年6月13日 7時0分

生活の不摂生やストレスが薄毛の原因に

薄毛に関する基礎知識がわかったところで、読者の髪の毛に関する疑問や噂の真偽を質問した。

質問1:薄毛は遺伝するのか。

「はい。薄毛の原因には遺伝の場合もあります。日本皮膚科学会の脱毛症治療ガイドラインによれば、X染色体上に存在する男性ホルモンレセプター遺伝子の多型や常染色体に疾患関連遺伝子があることが知られています」(福田氏)

質問2:「体毛が濃い人は年を取ると頭髪が薄くなる」は本当か。

「いいえ。体毛の濃い人が必ず薄毛になるわけではありません。体毛の濃さや薄毛には、確かに男性ホルモンである『ジヒドロテストステロン』が関係するとされていますが、それ以外にもさまざまな要因が絡み合って薄毛の原因となるのです」(曽我氏)

質問3:ストレスが大きいと薄毛になるのか。

「その通りです。ストレスによって睡眠障害や体調不良、血行不良などになるため、それが薄毛や抜け毛の原因になると考えられます。喫煙や睡眠不足、栄養不足など『生活の不摂生』も同様です」(福田氏)

質問4:「濡れた髪を乾かさないまま就寝するのは髪に良くない」は本当か。

「本当です。濡れた髪は柔らかく摩擦によって髪の毛の表面を覆っている組織『キューティクル』がはがれやすい状態になっています。また、根元が濡れたままだと菌が繁殖しやすく臭いや刺激の原因にもなります。ドライヤー等でしっかり乾かしてから就寝することをお勧めします。ドライヤーの熱風を心配される方がいますが、自分が熱くないと感じる程度であれば問題ありません」(曽我氏)

質問5:ワカメなど海藻類は薄毛対策に効果があるか。

「海藻類を食べるだけでは、毛髪を構成する『ケラチン』等をつくることはできません。タンパク質やミネラル、脂質、炭水化物などさまざまな栄養素をバランスよく摂取することが大切です」(福田氏)

毛髪や頭皮の専門家から読者にアドバイス

最後に、お二人に薄毛に悩む読者へのアドバイスをお聞きした。

「薄毛の進行は頭頂部など『自分の目では見えづらい』ので、ある程度進行してから初めて自覚して、ショックを受ける方も少なくありません。その段階から対策しても改善は容易ではないので、できるだけ早くから頭皮をケアすることが大切です。加えて、喫煙や過度の飲酒、生活習慣の乱れ、栄養不足等も薄毛に悪い影響を与えるので、普段から注意してください」(福田氏)

「鏡を見れば自身の肌コンディションがすぐにわかるスキンケアと異なり、頭皮の状態は薄毛というサイン以外はわかりづらいものです。頭皮についても、普段からしっかりケアして清潔に保つことが大切です」(曽我氏)

花王は自社の公式ホームページに「ヘアケアサイト」を構築し、髪や頭皮に関する研究成果を公開している。こうした情報を参考にするのもよいだろう。

マイナビニュース「頭髪、薄毛に関するアンケート」
調査時期: 2024年4月8~10日
調査対象: マイナビニュース会員男女
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

大塚立誌 おおつか・たかし 1961年2月8日生まれ。金沢大学法学部を卒業し、大手就職情報会社で編集を担当。その後、企業広報のプロダクションでライターとして経験を積み、35歳で独立。企業広報や求人広告のライティングを中心に活動している。 この著者の記事一覧はこちら
(大塚立誌)



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