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「東京で年収1000万円は高収入ではない」は本当なのか検証してみた

マイナビニュース / 2024年6月10日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

「年収1,000万円はお金持ち」といわれていたのは今や昔。現在は、年収1,000万円を"高所得貧乏"などということがあります。実際、東京で、年収1,000万円で暮らすのは楽ではないことは見聞きするでしょう。マンション価格が高騰し、もはや庶民は手を出せなくなった新築マンション。小学受験や中学受験をする家庭の高額な教育費。東京では普通の暮らしのハードルがどんどん上がっています。そこで、「東京で年収1,000万円は高収入なのか」をさまざまなデータから検証してみたいと思います。

東京の平均年収はいくら?

東京に住んでいる人の平均年収はいくらなのでしょうか。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」の都道府県別調査から東京都の平均年収をみてみましょう。

東京都の短時間労働者を除く一般労働者の平均年収は580万7,300円となっています。全国平均の506万9,400円と比べて、約73万8,000円高くなっています。全国平均よりも高かったのは栃木県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府の5つで、東京都が最も高くなっています。

この結果だけをみると、年収1,000万円は東京都であっても高収入になります。

ただし、この調査は個人で稼ぐ年収であって、世帯年収にすると平均はもっと高くなるでしょう。そこで、世帯年収における年収1,000万円を次にみてみましょう。
東京で世帯年収1000万円はどのくらいいる?

総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」から、東京都の世帯収入階級別の世帯数をみてみましょう。

世帯収入ごとに区切って、世帯数を表した統計表をもとにグラフを作成してみた結果、200万円から400万円の世帯数が多くなっています。これは単身世帯も入れた全世帯での統計であるためです。1,000万円未満までは収入が高くなるに従って徐々に減っていきますが、1,000万円以上1,250万円未満で急に数が増えています。

次に単身世帯を省いた一般世帯(二人以上の世帯)のグラフもみてみましょう。

一番世帯数が多い世帯収入は1,000万円以上1,250万円未満となりました。次に多いのが300万円以上400万円未満です。1,000万円以上1,250万円未満の割合は約12%であり、他の割合がすべて1桁であることから突出していることがわかります。

東京都では、単身世帯を省くと、年収1,000万円世帯が最も多いということになります。つまり、世帯を持った場合、年収1,000万円世帯は東京都では「普通」といえるようです。
東京での生活費

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