【パリ出場切符をかけて】VNL2024 福岡大会の見どころ・注目選手は? バレー元日本代表・石井優希さんに聞いてみた

――今大会で注目している日本選手はいますか?

石川真佑選手や林琴奈選手などはもう安定していて、みんなが注目すると思うので、私は荒木彩花選手に注目したいですね。

第1ラウンドは出場機会が多くなかったんですけど、荒木選手はブロックがすごくうまくて、プレーですごい勢いを感じられるし、決めた後のガッツポーズっていうところでも覇気を感じたりします。まだ若いので、すごくチームからかわいがられてる選手ですね。彼女が、コートで暴れてくれたら勢いに乗るんじゃないかなって思っています。

あとリベロの小島満菜美選手、福留慧美選手も直接点数に結びつかないポジションながらしっかりとコートの中で存在感を見せて頑張っているので、ファンのみなさんにはそういったところも見ていただきたいですね。

――パリ五輪の切符をかけた最終決戦、ぜひ石井さんからチームにメッセージをお願いします!

オリンピックの出場が掛かる試合がなによりも緊張すると思うので、選手たちもプレッシャーを感じているかもしれないですけど、やっぱり先を見すぎず、目の前の試合、一つの勝利に向かって戦ってほしいと思います。それを積み重ねた先に絶対良い結果が待っていると思うので。

合宿を始めてからチームの結束力も日に日に高まっていますし、ぜひ福岡でパリ五輪への切符を掴む瞬間を見たいなって思います。ファンのみなさんもそれを待ち望んでいると思うので、楽しみにしています!

――最後に、現役を退いたいま、バレーボールにどんな魅力を感じていますか?

私個人としてはチームスポーツ、人と人とのつながりというところがまず一つです。バレーボールはボールに触れる時間が少ないスポーツで、いかに触れる一瞬で次の人のことを思ってプレーできるかというところに一番の面白みがあるんですよ。

ルール的にはすごく簡単ですけど、技術的にはすごく難しい競技だと思っていて、相手が決めに来るスパイクを上げて、セッターの位置に返すというのは、簡単に見えるかも知れませんが、それがいかに難しいかというところを伝えていきたいと思います。

でも自分が身体を使ってプレーしてみせるのと、言葉で説明するのが違いすぎて、すごく難しいなっていま直面してます(笑)。

ファンのみなさんにはぜひ会場に来て女子にも声援を送ってほしいと思います。それが一番の後押しになりますし、会場で見るバレーボールの迫力はすごいので、一度体験してみてほしいです。会場に行ける方はぜひ足を運んでください!
（加賀章喜）