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Windows Subsystem for Linuxガイド 第36回 WSL2でDockerを使う その2「Dockerエンジン編」

マイナビニュース / 2024年6月10日 17時57分

画像提供:マイナビニュース

今回は、「WSLでDockerを使う」の2回目として、WSLに直接Dockerエンジンをインストールする方法を解説する。この記事では先頭を大文字にしたDockerは、ソフトウェアの名称としてのDockerを表し、先頭が小文字の場合、パッケージ名やコマンド名になる。

“Docker Desktop”を、インストールしてコンテナを動かす場合を「Dockerデスクトップ」と表記し、WSLディストリビューション内で、Linux用のdockerパッケージ(docker-ce。docker container engine)を、使ってDockerを動かすことを「Dockerエンジン」と表記する。

評価は、Windows 11 Ver.23H2(OSビルド22631.3593)上のWSLで行い、WSLは安定版v2.1.5(wsl.exe --versionで確認)である。
DockerエンジンとDockerデスクトップの併用

Docker Desktopがインストールされている場合、WSLのデフォルト・ディストリビューションは、WSL integrationが有効になり、Docker Desktopを利用するDocker cli(コマンドラインのdockerコマンド)が自動的に利用できるようになる。これは、Docker Desktopと同じコンテナ環境を使うもので、PowerShellなどで実行するdockerコマンドと同等になる。これが有効になっていると、WSLディストリビューションにDockerエンジンをインストールしてもそれを使うことができない。

このため、WSLでDockerエンジンを使う場合、Docker Desktopをインストールしない。あるいは、Docker Desktopの設定 ⇒ Resources ⇒ WSL integration ⇒ Enable integration with my default WSL distroを、オフにする(写真01)。この設定の下のEnable integration with additional distros:にある、インストールしようとしているディストリビューションのトグルスイッチがオンになっていれば、これをオフにする。これで、WSLディストリビューションにDockerエンジンを独立してインストールする準備ができた。

WSLに直接Dockerエンジンをインストールする

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