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知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第170回 ソフトバンク「LINEMO」新プラン、時代に合わせた軌道修正で存在感を高められるか

マイナビニュース / 2024年6月11日 14時47分

画像提供:マイナビニュース

ソフトバンクは2024年6月6日、オンライン専用ブランド「LINEMO」の新料金プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」を発表した。通信量に応じて料金が変化する仕組みを導入するなど楽天モバイルを意識した内容との声も多いが、LINEMOベストプランVには音声通話定額が標準付属するなど、軌道修正が図られている部分もある。一体なぜだろうか。
楽天モバイルのような段階制を導入

店舗でのサポートをなくすことで大幅な低価格を実現したオンライン専用プランは、2021年に携帯3社から相次いで大きな話題となった。その後も若い世代にターゲットを絞ったNTTドコモの「ahamo」や、大幅なリニューアルを図ってプリペイド方式に近い仕組みを導入し、新たな市場を開拓しているKDDIの「povo 2.0」は、現在も大きな存在感を発揮している。

一方で、関心が薄れているのがソフトバンクの「LINEMO」である。LINEMOはオンライン専用プランならではの低価格実現に加え、LINEのトークや音声・ビデオ通話の通信量がカウントされない「LINEギガフリー」を提供するなど、メッセンジャーアプリ「LINE」とのサービス連携に力を入れているのが大きな特徴となっていた。

だがオンライン専用プランとしての存在感は他の2社と比べると影が薄く、競合他社とのサービスだけでなく、スマートフォン決済サービス「PayPay」との連携に力を入れた「ペイトク」を提供する「ソフトバンク」ブランド、そして低価格で人気を博す「ワイモバイル」ブランドなど、ソフトバンク内のブランドと比べても存在感が薄れてきているというのが正直な所ではないだろうか。

そうしたこともあって、ソフトバンクは2024年にLINEMOのテコ入れに動いたようだ。実際同社は2024年6月6日に、LINEMOの新料金「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」の2つのプランを新たに打ち出している。

これら2つのプランは、従来のLINEMOのプランである通信量3GBの「ミニプラン」と、通信量20GBの「スマホプラン」に代わって提供されるもの。だが大きく変わった点もいくつかあり、1つは毎月の通信量に応じて料金が変化する、段階制の料金を取り入れたことだ。

実際LINEMOベストプランは、月当たり3GBまでであれば月額料金はミニプランと同じ990円だが、3GBを超えた場合は10GBまで高速通信が可能で、その場合の料金は月額2090円となる。LINEMOベストプランVも同様に、20GBまでであれば月額2970円だが、それを超えると30GBまでは月額3960円で利用できる。

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